「付き合おう」と彼に言わせたテクニック。女の影が絶えない男から、″たった1人″に選ばれたワケ
私たちはこれまでに散々、LINEやデートのHow toを学んできた。
しかし、やっとの思いでLINEやデートに漕ぎ着けても、失敗の可能性は常につきまとうのだ。
あんなに盛り上がったはずなのに、突然の既読スルーに予期せぬ別れ。 恋人同士になれたかと思ったのに、いつまでたっても一進後退を繰り返す関係性。そんな経験、無いだろうか?
男女の関係を次に繋げる方法を学ぶため、あなたに宿題を出していこう。
大輝と出会った時、確実に彼には何人かの女の影があった。
今年で32歳になる大輝は、端正な顔立ちで鼻筋の通ったイケメンだ。しかもそれだけではない。
都内の大病院に勤務する医者だが、将来は父親の病院を継ぐことが確約されている、まさにエリート中のエリート。
まさに、女性たちが群がる理由しかないようなモテ男なのだ。そして私もご多分にもれず、しっかり彼にハマってしまった。
だが、そんな大輝から、私はこう言われて今とても驚いている。
「美咲、ちゃんと僕と付き合わない?結婚も視野に入れて」
「え?も、もちろん!!」
慌ててそう答えたものの、どうして彼が私を選んだのかよく分からなかった。私より美しい女は、世の中に…特にこの東京という大都市には、ごまんといるはず。
身長160cm、体重も平均値。育ちだって大輝のご実家のような超裕福な家庭でなく、ごく一般的なサラリーマン家庭出身だ。
「私でよければ、喜んで・・・」
そう言いながら、心の中では「私でいいの!?」と戸惑っていた。
自分がしたことを一生懸命思い返してみるが、一体なぜ彼の心を掴むことができたのか分からずにいた。
モテる医者の心を鷲掴みにした、美咲の行動とは!?
宿題1:忙しい彼。デート中にどう対応するのが正解だった?
大輝と出会ったのは、友人が主催した食事会だった。
医者というのは何科かによってタイプが全然違うらしいが、そこまで医者事情に詳しくない私にとって、別に何科だろうが聞いてもよく分からない、というのが本音だった。
「大輝さんはお医者さんなんですね!カッコイイなぁ。ちなみに何科なんですか?」
「僕は整形外科だよ。全然カッコよくなんかないって。親が医者だったから、そのままなったって感じだし」
「へ〜そうなんですね」
そんな会話をしながらも、大輝がモテることは明白だった。
食事会の間にも頻繁にスマホを見ているし、女性陣全員に対して平等に優しく、話もかなりうまい。
「美咲ちゃん、今週末は予定ある?」
「ないですけど・・・」
「そしたら、ご飯行かない?もし仮に急にオペとか入ってキャンセルになっちゃったらごめんね」
そして何より、積極的だった。この誘い方は、モテる男特有の、自分に自信がないとできない誘い方である。しかもあらかじめ、ドタキャンした場合の言い訳までちゃっかりしていて、女性には相当慣れているようだ。
一方的に大輝からグイグイと押される形ではあったが、実は顔がけっこうタイプだったこともあって、素直に従うことにした。
こうして、大輝が予約してくれた『チャイナルーム』で、土曜にデートすることになったのだ。
「よかった、今日この食事が実現できて。約束しても、流れちゃうことが多くてさ」
大輝の話を聞いていたら、忙しいのはあながち嘘ではないことが分かってきた。
全く異業種で働いている私に医者の世界はよく分からないが、緊急オペで呼び出されたり、常に緊迫しているイメージがある。
「私は全く別ジャンルの仕事だから分かりかねますが、絶対に大変なお仕事ですよね」
「まぁ僕自身も、仕事に対する熱量が高いんだよね。美咲ちゃんは、何の仕事してるんだっけ?・・・って、前に聞いたっけ?この前は夜勤が続いていて、頭が動いていなくてさ(笑)もし同じこと聞いていたらごめんね」
“いや、それ前に話しましたよ!”と思いながらも、私は笑顔で再び自分の仕事について説明をする。
「そっか、前回あまり詳しい話はしてなかったかもですね。私は今、都内の弁護士事務所で秘書をしてます」
私に対する大輝の興味の低さを再認識して少し落ち込んだが、意外にもデートは盛り上がった。
しかし、話は盛り上がる一方で、デート中にも関わらず大輝はこまめに携帯をチェックしており、忙しそうだ。しかも、この日は1軒目で解散することになった。
「ごめんね、何かバタバタしてて。また今度、ゆっくり飲める?」
「もちろんです。お仕事大変そうですね。体に気をつけてくださいね」
そう言って解散した。
その後も何度か彼と食事へ行ったのだが、連絡が丸一日既読にならないこともあったし、突然“今夜会えないかな”という連絡も多かった。
-きっと、遊ばれているだけなんだろうなぁ。
そう思っていたのだ。
ただの遊びじゃなかったの?美咲が本命彼女になれた意外な理由とは
宿題2:一体どの行動が彼に”付き合おう”と言わせたの?
そこから何度かタイミングが合えば会うようになり、お互いの家へ行く仲にまでなった。
しかしハッキリと付き合おうとは言われておらず、他にも女がいるんだろうなぁという疑いの念は拭いきれずにいた。
例えば、家に行った時のこと。
彼が疲れて寝てしまっていたので一人で起きていると、キッチンのシンクの中にコーヒーを飲んだ後のマグカップが、しかもご丁寧に2つ置かれているのを見つけてしまった。
-あのさ、こういう物はせめて片付けておこうよ・・・
叩き起こして問い詰めようかとも思ったが、大輝がオペ明けで疲れているのは知っている。さすがに起こすのは可哀想だなと思いながらも、私はどうしようかと悩む。
かといって起きていても暇なので、私はマグカップを洗うついでに溜まっていた食器を洗い、そしてこれ見よがしに、マグカップ2つを、彼が朝起きた時に目につきやすそうな所へ並べて置いておいたのだ。
また、乱雑に本が置かれている机の上に、小銭と一緒にレシートが散乱していることも何度かあった。
そっと見てみると、高級レストランの、しかも明らかに2人分のレシートだった。
-相手は誰だ??仕事?女の子?
悶々とした気持ちを抱えながら、机の上を軽く整理しつつ、本とレシートを丁寧に分け、並べて置いたりしたこともある。
しかし本人は全く気に留めてないようで、もはや指摘するのも面倒になってきた。それに私も仕事帰りは疲れていることが多く、なかなか話を切り出す機会がなかった。
散々振り回されるし、私なんて大多数のうちの一人でしかないのだろう。
ーそろそろ諦めないといけないのかなぁ。
そう思っていた矢先、大輝から“結婚を視野に入れて”付き合おうと言われたのだ。
交際しているのかどうかも分からない関係だったし、大輝が「大好きだよ♡」などの甘い言葉を言ってくれたことは一度もない。
また、浮気を疑ってネチっこく回りくどいやり方で彼を責めていたくらいだから、寛大な女だったわけでもない。
そんな中、一体どこで私は彼の心を掴んだのだろうか・・・?
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男は、意外な視点で見ていた…?大輝の本音とは