CBS MarketWatchによると、24日の米株式市場は、米医薬品大手メルクを始めとする主要企業の好決算が相場を押し上げたことに加え、ブッシュ米大統領が次期FRB（米連邦準備制度理事会）議長にバーナンキCEA（米大統領経済諮問委員会）委員長を指名し、米金融政策についての先行き不透明感が後退したことから買われ、急伸した。バーナンキ氏は指名後の記者会見で、1月末で退任するグリーンスパン現FRB議長の政策方針を今後も継承する意向を示し、市場の安心感につながった。

　　ダウ平均株価指数は、前日比169.78ドル（1.7％）高の1万0385.00ドルと急騰し、4月21日以来6カ月ぶりの上げ幅を記録した。ハイテク株のウェートが高いナスダック総合株価指数は33.62ポイント（1.6％）高の2115.83、S&P500株価指数は19.80ポイント（1.7％）高の1199.38とそれぞれ続伸して引けた。

　　個別銘柄の動きでは、ジェフリーズが投資判断を「バイ」に引き上げた米スタンガン製造大手テイザー・インターナショナルが、一時、前週末比24％高まで上昇したあと、同19.4％高の6.52ドルで引けた。好決算を発表したメルクは、同3.1％高の27.00ドルで、また、同様に好決算だった米旅行・金融サービス大手のアメリカン・エクスプレスは、同5.1％高の49.54ドルで引けた。

　　一方、米複合企業大手のセンダントは、2006年までに中核4事業部門を会社分割すると発表したことを受け、同6.6％安の18.77ドルで引けた。【了】