CBS MarketWatchによると、21日の米株式市場は、米インターネット検索大手のグーグルが市場予想を上回る好決算を発表したことが相場の押し上げ材料となり、ハイテク株のウェートが高いナスダック総合株価指数が、前日比14.10ポイント（0.7％）高の2082.21と反発したものの、ダウ平均株価指数は、米建設機械大手キャタピラーが業績見通しを下方修正したことなどから、主要銘柄が圧迫され、同65.88ドル（0.6％）安の1万0215.22ドルと続落し、主要指数はまちまちとなった。S&P500株価指数は1.79ポイント（0.2％）高の1179.59と反発して引けた。

　　この一週間では、ダウは0.7％安、ナスダックは同0.8％高、S&Pは同0.6％安だった。

　　個別銘柄では、第3四半期で好決算を発表したグーグルが、前日比12.1％高の339.90ドルと急伸、同じく好決算を発表した米フラッシュメモリー大手のサンディスクも、同21.7％の56.45ドルと大幅に上昇して引けた。また、5億ドル（約580億円）の自社株買いを発表した米事務機器大手ゼロックスは、同8.4％高の13.45ドルで引けた。

　　一方、市場予想を下回る決算を発表し、業績見通しを下方修正したキャタピラーは、同9.5％安の48.92ドルと急落。同様に、20日に業績見通しを下方修正し、2006−2007年の業績見通しを撤回した米医薬品大手のファイザーは、証券会社2社が同社の目標株価を引き下げたことから、同社で8年ぶりの安値となる同3.0％安の21.25ドルで引けた。【了】