羽生結弦、“兄弟子”ハビが「彼の称賛すべきもの」と語った“日々の姿”とは
同門のフェルナンデスが見てきた“一番近くにいた王者”羽生の姿
平昌五輪のフィギュアスケート男子シングルで66年ぶりの連覇を達成した羽生結弦(ANA)。王者とともに脚光を浴びたのは羽生と同門で、スペイン史上初のメダルをもたらしたハビエル・フェルナンデスだ。メダル確定後にはリンクサイドで健闘を称え合ったシーンが話題を呼んだが、苦楽を共にしてきた羽生との関係性について「彼の日々の努力を見ていて、称賛すべきものだと感じている」と明かしている。IOCが運営する「オリンピックチャンネル」のインタビューで答えている。
羽生が12年にブライアン・オーサー氏に師事して以来、“兄弟子”としてカナダの「クリケット・クラブ」で共に汗を流してきたフェルナンデス。互いに高め合い、競い合うことの効果は確かにあったという。
「ユヅルと一緒にトレーニングしてきた年月は、僕らにとって良い人間や良いスポーツマンになる助けに、そして、トレーニング中により競争意識を持つ助けとなったと思う」
インタビューでは、このように答えている。羽生がオーサー氏に教えを乞うきっかけになったのは、フェルナンデスの4回転ジャンプの精度がオーサー氏の下で変化したことを見たから、と言われている。
ハビが疲れ、辛い時に練習し続けていた羽生「すごい努力を目の当たりにした」
「彼は僕のジャンプに注目していて、前にインタビューで答えていたけど、いつも僕のジャンプの仕方、僕がジャンプ要素をどう演技しているかを学びたがっているんだ」
このように語っているフェルナンデス。一方で、自身も羽生と日々厳しい練習をこなす中で、大きな刺激を受けている部分もあるようだ。
「僕は僕で彼の日々の努力を見ていて、称賛すべきものだと感じている。特に僕が疲れを感じたり、トレーニング中に辛さを感じたりした時にね。自分の一番のライバルの一人が、すごく努力しているのを目の当たりにするんだから」
自分が疲れた時、顔を上げると羽生は努力を惜しまず、練習していた。その姿は、発奮材料になったのだろう。今大会、メダルが確定した後にリンクサイドで称え合ったシーンは海外メディアに注目され、多くの反響を呼んだ。
フェルナンデスはすでに3月の世界選手権の欠場を発表しているが、再び、リンクで2人が競演することを多くのファンも待ち望んでいる。(THE ANSWER編集部)