焼きたてのパンは人を優しくする!?パンの意外な効果が話題

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主食をごはんとするわたしたち日本人では、パンを主食とする人は比較的少なめです。あるいは糖質制限の観点からパンを制限している人も多いようです。しかしフランスの大学の研究によると、パンは人を優しくさせるという研究結果が報告あります。もしこれが本当なら、自分だけでなく日本中のみなさんにパンをもっと食べてもらいたいところですね。では具体的にパンがどのように人を優しくするのでしょうか。

パンの香りが人に優しくなれる原動力になる

フランスにあるブルターニュ大学の研究にて、焼きたてのパンの香りが人に与える影響について検証したところ、焼きたてのパンの香りが人を「利他主義」にさせることがわかったようです。「利己主義」の反対、利他主義は他人の役に立つことをしてしまうことをいいます。つまりはパンの香りが人を優しくするということです。ちなみに参考として、以下のような検証がブルターニュ大学によって実施されたようです。

他人の落し物を拾ってくれるかの検証

パン屋の前とブティック(服飾関連の専門店)の前にそれぞれ、ブルターニュ大学の学生男女8人を配置。学生には自分のかばんをこれでもかとまさぐらせ、まるで何か持ち物を落としてしまったという体を装わせます。更にパン屋とブティック前にはそれぞれハンカチだったりティッシュだったりをあらかじめ置いておき、まるでかばんをまさぐる学生がそれを落としたかのように思わせます。ここで通りすがりの買い物客がどのような反応を見せるかを検証したようです。

そして総回数400回にも及ぶこの実験の結果としては、ブティック前の買い物客の52%が落し物を拾ってくれたのに対し、焼きたてのパンの香りが漂うパン屋の前の買い物客に至っては、77%もの人が落し物を拾ってくれた結果となったそうです。必ずパンの香りでないとダメなのか、単においしい香りであったら良いのかは定かではありませんが、とりあえず焼きたてのパンの良い香りが人を優しくすることがわかったようです。

もっとみんな焼きたてパンを食べよう!

浅はかな推測ではありますが、パンが人を利他主義にし、人に優しくするようなるというなら、もっとみんながパンを食べるようになれば、もっとお互いに優しくなれる環境になっていくのではないでしょうか。少なくともパンの良い香りが人を優しくする結果が出ているので、わたしたちはもっと焼きたてのパンを楽しむべきですよね。

ホームベーカリーを愛用している家庭からも、朝パンの焼ける香りが漂うことがたまらない、あの香りがやる気と家庭円満のスイッチだ、といった意見が聞かれます。余談ですが、相手に優しくしてもらいたいとき焼きたてのパンをあげれば、いつも以上に優しくしてもらえるかもしれませんね。


writer:サプリ編集部