これが漫画/アニメ「風の谷のナウシカ」でナウシカが見ていたような風景かと思うと、なんだか感動で目頭が熱くなってしまいます。オープンスカイプロジェクトを主催する東京芸術大学の八谷和彦准教授は7月31日、一人乗りのジェットグライダーの公開飛行を成功させました。
 

 
このプロジェクトは、風の谷のナウシカに登場するメーヴェ(ドイツ語でかもめ)をモチーフとしながら、体重50kg程度の人が乗れるジェットグライダーを作成するというコンセプトの元スタートしました。途中で小型モデルや滑空モデルなど試作機をはさみ、5月24日には試験飛行にも成功しています。
 
そして今回、北海道滝川市中島町地先石の狩川河川敷のたきかわスカイパークに登場したジェットエンジン付きの機体「M-02J」は全長2.7m、全幅9.6mの機体をふわりと宙に浮かし、4分超にわたって北海道の空を舞いました。漫画のメーヴェはふわりと空を飛びますが、ジェットエンジン付きのグライダーの飛行模様はかなり迫力満点。これを飛行させるのはかなり度胸と技術が必要そうです。
 
なお報道によれば、八谷さんは「試験はもう少し続けるが、公開飛行は終わりにしようと思う」と語っているそうです。メーヴェが多くの人の前で空を飛ぶ姿がもう見られないと思うとなんとも寂しいのですが、なにはともあれ長年の夢を叶えた八谷さん、お疲れ様でした!
 
Image Credit: kazuhiko hachiya(YouTube)
■Test Flight in Takikawa skypark 20160731
[https://www.youtube.com/watch?v=17elclJuXxQ&feature=youtu.be]&utm_source=rss&utm_medium=rss
■「メーヴェ」空を舞う 構想から13年、初の公開飛行
http://www.asahi.com/articles/ASJ702T31J70IIPE002.html?utm_source=rss&utm_medium=rss