いよいよNASAが2030年代に予定している有人火星探査計画。すでに打ち上げロケットのブースターの点火試験に成功するなど、計画は着々と進行しつつあります。ただし、そのどんなに素晴らしいロケットや宇宙船があっても中の人を育てないことには意味がありません。というわけで、NASAは火星の有人探査を視野に入れた海中トレーニング「NEEMO 21」を開始しました。
 
NASA Extreme Environment Mission Operations 21の略称となるこのNEEMO 21では、参加者は16日間のトレーニングを通して長期宇宙ミッションにて想定されるさまざまな状況を体験します。このトレーニングは必ずしも火星の有人探査だけを想定したものではありませんが、将来の火星探査に繋がるトレーニングであることも確かなようです。
 
上の画像のように、海中には居住地区の「Aquarius」が設置されます。そしてこのAquariusの中で、参加者はミニチュアのDNAシーケンサーの操作など、さまざまな訓練を行います。さらに海中からではの「宇宙遊泳シミュレーション」ももちろん含まれており、参加者はみっちりとしごかれる予定です。
 
参加者チームは2つにわけられ、Reid Wiseman宇宙飛行士とMegan McArthur宇宙飛行士がそれぞれを担当。また国際宇宙飛行士チームと専門職員はESA(欧州宇宙機関)を含む国際チームから編成されます。
 
海中での宇宙飛行士の訓練はアニメ「宇宙兄弟」でも登場しましたが、いよいよ火星への有人探査も視野に入れた訓練が行われると思うとワクワクが止まりませんね!
 
Image Credit: NASA
■NASA sends astronauts into the sea for Mars training mission
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