今をときめくドローン産業ですが、その特徴としてユーザー層が若いことが挙げられます。例えば今年の3月には、15歳の少年がドローンレースの世界大会で優勝しました。そして今回、18歳のGeorge Matusさんは出資を受けて商業モデルとして史上最速を謳う4K空撮ドローン「TEAL」を開発したのです。
 

 
TEALの特徴は4K撮影やiPhoneでの簡単操作もさることながら、レーシングドローンのように最高時速70マイル(約113キロ)、状況によっては85マイル(約137キロ)で飛行できるところでしょう。またその飛行性能から時速40マイル(約64キロ)の向かい風に耐えたり、フリップやダイブ、バレルロールのように高度な操作も可能です。
 
またこのドローンはNVIDIAの組み込み用モジュール「NVIDIA TX1」を搭載しており、将来的には機械学習や自動飛行、画像認識が可能になる予定です。これらの機能はDJIやYuneecのドローンで実現されていますが、TEALのような大型でないドローンでこれらの機能が実現できるとすれば楽しみです。
 
さらにTEALはAPIを公開することでサード製アプリの開発を促進する、などの計画もあるそうです。この点も、DJIや3D Roboticsのドローンと共通しています。
 
TEALは本日より1,299ドル(約14万円)で事前予約が可能となっています。製品の出荷時期は今年のクリスマスまで。また本体は雨や雪に耐えられる防水仕様となっています。アメリカで公開されたデモではまだ完成度は低かったそうですが、市販化に向けてさらに完成度が高まることを期待したいですね!
 
Image Credit: TEAL
■The world’s fastest consumer drone can record 4K video at 85 miles per hour
http://www.theverge.com/2016/7/20/12234888/teal-drone-fastest-camera-quad-matus-thiel-fellow?utm_source=rss&utm_medium=rss