1969年7月20日は、アポロ11号宇宙船からアームストロング船長が人類として初めて月面に降り立った日です。それから47年、人類は絶え間なく宇宙開発技術を発展させ、とうとう火星への有人探査も目処に入ってきました。
 
それでは、これまでの47年間で人類は宇宙への歩みをどのように進め、そして今後は何が起きるのでしょうか。NASAが今回公開した「Next Steps for NASA’s Next Giant Leap」を見ながら、その進歩を追ってみましょう。



 
今から40年前の1976年7月20日、バイキング1号の着陸船が初めて火星へと降り立ちました。バイキング1号は6年間に渡り、火星で生命を探したりパノラマ写真を送信するなど活動を行ったのです。
 
そして現在、火星ではマーズ・サイエンス・ラボラトリー(愛称:キュリオシティ)が移動しながら探査活動を行っています。さらに先日には新型探査車の「Mars 2020」が公開され、同探査機は2021年に火星に降り立つ予定です。
 
その他にもNASAはスペース・ローンチ・システム(SLS)でオリオン宇宙船を2030年代に打ち上げることにより、有人での火星探査を目指しています。
 

 
2011年にスペースシャトル計画が終了して以来、NASAの有人による宇宙開発は一時停滞しているようにも見えました。しかし同機関は今年の6月に、SLSで利用するブースターの点火試験に成功。SLSは2018年には無人の宇宙船を搭載し、テスト飛行を行う予定です。
 

 
宇宙開発を行っているのはNASAだけではありません。イーロン・マスク氏率いるスペースXはNASAとの契約の元、ISS(国際宇宙ステーション)へとドラゴン補給船を利用した物資の運搬を行っています。またオービタルATKもシグナス補給船により、ISSへの補給活動を行っています。
 

 
さらに宇宙探査は火星だけが目的地ではありません。2018年にNASAは探査機「オシリス・レックス」を地球近傍小惑星のベンヌに派遣する予定です。オシリス・レックスはベンヌからサンプルを採取し、2023年に地球に帰還します。また2014年に打ち上げられた日本の「はやぶさ2」も小惑星「リュウグウ」から2020年末にサンプルを持ち帰る予定です。
 

 
そして現在、ISSでは大西卓哉宇宙飛行士を含むクルーたちが、さまざまな実験や活動を行っています。先日スペースXはドラゴン補給船をISSへと打ち上げましたが、大西宇宙飛行士はそこに搭載された「マウスによる老化実験」を行う予定です。
 
このように絶え間なく、宇宙への歩みを進めてきたNASAと私達人類。今後宇宙で生命の痕跡を発見できるのか、あるいは経済活動に有意義な発見があるのか、それとも宇宙は旅行などのレジャーの場になるのか…。今後がますます楽しみですね!
 
Image Credit: NASA
■Next Steps for NASA’s Next Giant Leap
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