ドローンはその機動性とコストの安さから自然保護での活躍も期待されており、今後はその役目に「かわいい野生フェレットの保護」がくわわる予定です。The Guardianの報道によると、アメリカ合衆国魚類野生生物局は野生フェレットを救うためにドローンによるワクチンキャンディの配給計画があるそうなんです。
 
同局によると、アメリカでは野生フェレット(black-footed ferret)が1967年から絶滅の危機に晒されています。その原因としてバクテリアによる梨鼠ペストがあるのですが、すでに経口による対処ワクチンも開発されています。そしてこのワクチンの配布にドローンを使おうというのです。
 
これまで経口ワクチンは係員がバッグで持ち歩き、徒歩によって森に配布していました。しかし、これはどう考えても効率が悪い。そこで、企業と協力して広い面積にキャンディーを配布できるドローンを開発することになります。
 
そして面白いのが、ドローンから配布するのが「ピーナッツバターでカバーされたM&M’S」だということ。このピーナッツバターにはワクチンが練りこんであるのですが、なぜこのお菓子を利用するのかについて同局のMachett氏は「美味しいからじゃないかな」と語っています。ドローンから降ってくるM&M’S…。なんだかファンシーな風景です。
 
アメリカ合衆国魚類野生生物局は春にこの計画に対するパブリックコメントを受け付け、今年の9月前半にはM&Mの配布が始まるそうです。空から降ってくるM&M’Sでフェレットが健康になれれば、なんだか僕もほっこりしてしまいます。
 
Image Credit: USFWS
■US government plans to use drones to fire vaccine-laced M&Ms near endangered ferrets
http://www.theverge.com/2016/7/12/12161792/ferret-candy-vaccine-drones-montana?utm_source=rss&utm_medium=rss