2012年より火星でさまざまな観測活動を続けてきたNASAの探査車「マーズ・サイエンス・ラボラトリー(通称:キュリオシティ)」。この軽自動車ほどの大きさの探査車は実は今月初めからセーフモードに入っていたのですが、7月12日に稼働を再開したことが報告されました。
 



 
今回キュリオシティがセーフモードに入った理由は、7月2日にエラーが検知されたことによります。キュリオシティがセーフモードに入ったのは、これで4回目。2013年以来のセーフモード入りとなります。
 
NASAによると、今回のエラーはキュリオシティの画像送信システムのソフトウェア上のミスマッチから起きたものと推測されています。具体的には、カメラからメインコンピューターにファイルを書き込む段階で問題が起きたようなのです。
 
NASAは今回の問題の解決策として、ファイルの転送に別の手段を利用することを採用しました。これにより、キュリオシティは再び探査活動を再開することに成功しています。


現在キュリオシティは火星にて水が存在した痕跡や、さらには地球外生命体が存在した可能性を探っています。人類は2030年代には火星に人を送り込むとされていますが、それまでにさらに多くの情報を集めてほしいものです。
 
Image Credit: NASA
■NASA’s Curiosity rover has resumed full operations after software scare
http://www.theverge.com/2016/7/11/12157200/nasa-curiosity-rover-resume-full-operations?utm_source=rss&utm_medium=rss