タケコプターといえば某SF漫画で定番のアイテムですが、その実現性には小さなプロペラなどから疑問符がつけられてきました。しかし、体全体を覆う巨大タケコプターだったらどうでしょう? Airvinciがコンセプトを発表した一人乗りドローンは、上部に巨大なダクテッドファンを搭載した変わった乗りものです。
 
この垂直離陸機は機体構成の違いでドローンタイプと一人乗りのヘリコプタータイプの両方が存在するのが特徴です。例えばヘリコプターとして利用すれば、渋滞した道もひとっ飛びで目的地まで移動することができます。
 
本体上部には2.1mのローターを搭載し、これを2つのエンジンで駆動します。エンジンの馬力はそれぞれ28馬力で、約118kgまでのペイロードを誇ります。この2つのエンジンは飛行時の安全性の向上にも役立っており、緊急時には1つのエンジンだけでも飛び上がることが可能です。
 

 
この機体の用途としては、警戒用途やレスキュー用途、配送用途が考えられます。また自動運行も可能で、あらかじめプログラムしたルートにそって飛行することができます。
 
今後、Airvinci社はドローンタイプのテストを数ヶ月以内に、そしてヘリコプタータイプのテストを数年以内に行なう予定です。またその発売時期については不明ですが、2017年以降にはヘリコプタータイプのプロトタイプの機体を完成させたいとしています。
 
価格はAirvinciのホームページを見ると、ドローンタイプが65k(おそらく6万5000ドル:約660万円)、ヘリコプタータイプが100k(おそらく10万ドル:約1000万円)となっています。こんなヘリコプターで会社までひとっ飛びで通勤できたら、とっても気持ちよさそうですね!
 
Image Credit: Airvinci
■Airvinci ducted fan helicopter prototype set for take off
http://www.gizmag.com/ducted-vtol-personal-helicopter-airvinci/43881/?utm_source=rss&utm_medium=rss