左から望月 惇志投手、秋山 翔吾選手(埼玉西武ライオンズ)

 今年、2010年にマートン(阪神)選手が記録した214安打を見事に塗り替えた秋山 翔吾選手は横浜創学館出身だ。秋山選手の活躍により注目が集まっている横浜創学館のつながりを見ていきたい。

有力選手が多くなったのは2000年前半から

 1958年に横浜商工として創立。旧校名で高卒プロ入りしたのは、2002年に千葉ロッテからドラフト8巡目指名を受けた早坂 圭介(元千葉ロッテ・2015年自由契約)がいる。

 そして2003年には横浜創学館に校名変更。横浜創学館が有名になってきたのはこの時期からだ。エース・高橋 徹が2004年にダイエーホークスからドラフト指名を受けた。同期には函館大を経てプロ入りすることになる坂田 遼もおり、徐々に大学以降のステージで活躍できる人材が現れてきた時期でもあった。

 そして2010年のドラフトではプロ野球最多安打記録を塗り立てた秋山 翔吾が埼玉西武から指名を受けた。また2009年ドラフトでは圓垣内 学、2013年では佐藤 広之(横浜商科大)がプロ注目のスラッガーとして注目された。こうして名前を並べると野手の人材が目立っている。

 今年は最速148キロ右腕・望月 惇志が阪神タイガースから4位指名を受けた。横浜創学館はいつでも好選手が出てくる土壌があり、再びプロを狙えるような逸材が現れることに期待したい。

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[page_break:主な卒業生]主な卒業生

 卒業生の顔ぶれを見ると、函館大、八戸学院大、道都大と東北、北海道の大学へ進学するケースが目立つ。神奈川の学校が北側に進むのもなかなか珍しい例といえる。実際に次のステージでも活躍する選手が多く、大学になってからプロ注目選手として脚光を浴びる選手も出てくることだろう。

■2005年卒・高橋 徹(福岡ソフトバンクホークス※ドラフト指名時は福岡ダイエーホークス)

■2007年卒・秋山 翔吾(八戸大<現・八戸学院大>−埼玉西武ライオンズ)・北野 洸貴(神奈川大−元東京ヤクルトスワローズ)

■2008年卒・佐藤 将太郎(函館大−日本製紙石巻)

■2009年卒・青木 匠平(立正大−ジェイプロジェクト)

■2010年卒・鈴木 和也(函館大卒)・谷 恭兵(八戸学院大−西濃運輸)・圓垣内 学(三菱日立パワーシステムズ)

■2012年卒・住吉 志允(神奈川大)

■2013年卒・小原 拓也(函館大)

■2014年卒・佐藤 広之(横浜商科大)

■2015年卒・福田 俊(道都大)・海老塚 耕作(函館大)・浅見 勇太郎(関東学院大)

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