6月1日から始まった合宿だが、国内組が揃ったのは8日。しかも8日の練習では前日Jリーグでプレーしたばかりの選手は別メニューだった。ということは、イラク戦までに戦術練習ができたのは9日だけ。

その1日でハリルホジッチ監督は何を伝えたのか。

本田圭佑は守備についてこう言った。
「ちょっとだけ細かくなったという点です。守備の面、どこでボールを取るのか。それが前回よりワンステップ進んだという印象です」

香川真司は攻撃面を語った。
「そんなに大きく積み上げることはできないです。ただ監督は4年後を見据えています。練習もミーティングもありますから、選手はどんどん理解してやっていると思います。プレッシャーであったり、攻撃で求められていることは出していきたいですし、イラク戦でもそこを表現していきたいと思います」

10日の前日練習は公開されるという。そして公開する日にハリルホジッチ監督は戦術トレーニングを行わない。ということは、3月のチュニジア戦とウズベキスタン戦の戦い方がベースとなるだろう。

イラクとはアジアカップで1月16日に対戦し、本田のPKで1-0と勝っている。今回は全体練習の時間は少なかったとは言えホームゲーム。本田と香川の言葉から、見るべきポイントは「より細かくなった守備」と、「相手に対するプレッシャー」、「香川をトップ下に置いた攻撃」ということになる。

【日本蹴球合同会社/森雅史】