レッドソックス時代に4番を打つも楽天では活躍できなかったユーキリス(左)[Getty Images]

写真拡大

 巨人は7日、新外国人のホアン・フランシスコを登録抹消した。貧打に喘ぐチームの救世主として期待されたフランシスコだが、5試合に出場して18打席で11三振。守備でも失策は1つだが、記録には残らないミスも相次ぎ、一軍在籍5日で二軍降格となった。メジャー48発のフランシスコのように、近年メジャーで活躍した選手が日本でプレーした場合活躍できていないケースが増えてきている。

 昨季楽天でプレーしたケビン・ユーキリスは、レッドソックス時代に4番を打つなど、メジャー通算打率.281、150本塁打618打点と実績は十分。ユーキリスは、球団初の日本一の立役者になり、メジャーへと戻ったケーシー・マギー(現ジャイアンツ)に代わる5番打者として大きな期待を受けていた。しかし、シーズンが開幕すると出場はわずかに21、打率.215、1本塁打11打点と精彩を欠く。さらに、左足の痛みを訴え、治療のためアメリカへ帰国した。推定年俸3億円の大型契約を結んだが、その実力を発揮することなく同年の10月に現役引退。現在はカブスのスカウトと育成部門を担当している。

 投手では12年にソフトバンクでプレーしたブラッド・ペニーがいる。ペニーはドジャース時代の06年に最多勝のタイトルを獲得し、ソフトバンク加入前年の11年にタイガースで11勝を挙げた右腕。バリバリのメジャーリーガーが日本球界に入団したと思われたが、ソフトバンクでの公式戦登板はわずか1試合のみ。右肩の痛みを訴えや、日本の環境になじめなかったこともあり、本人の申し出により同年の5月に退団した。

 それでもメジャー通算434本塁打のアンドリュー・ジョーンズ(元楽天)や、メジャー時代マリナーズでイチローと1、2番を組んでいたホセ・ロペス(DeNA)などは、日本球界で活躍している。

◆メジャーで活躍もNPBで結果を残せなかった主な外国人選手

ゲーブ・キャプラー(元巨人)

MLB通算:1104試 率.268 本82 点386

NPB通算:21試 率.153 本3 点6

ケビン・メンチ(元阪神)

MLB通算:729試 率.268 本89 点331

NPB通算:15試 率.148 本0 点2

ケビン・ユーキリス(元楽天)

MLB通算:1061試 率.281 本150 点618

NPB通算:21試 率.215 本1 点11

ユニエスキー・ベタンコート(元オリックス)

MLB通算:1156試 率.261 本80 点457

NPB通算:18試 率.141 本0 点4

ブラッド・ペニー(元ソフトバンク)

MLB通算:349試 121勝101敗 防4.29

NPB通算:1試 0勝1敗 防10.80