【ファンキー通信】話題になった“チキンラーメン修行”・・・いったいどうなった?

写真拡大

 先日「日清食品が、社員研修で苦行を行う」という、何とも好奇心をそそられるニュースを発見。今年8月に全国の支社で課長職に昇格した30〜40歳代の社員(14名)を山にこもらせて管理職研修を行うというものだったのだが、その詳細が気になる人もいるのでは? 研修はどんなものだったのだろうか?

 「登山当日は雨が降っていたので、かなり苦労して登ったと聞きました。これは毎年のことなんですが、食料は『チキンラーメン』しか与えられず、あとは自給自足状態なので食べ物に一番苦労するみたいです。あと火も自分でおこさなければいけないのですが、それも大変なんだそうですよ」(日清食品 広報部)

 聞けば、このユニークな(?)管理職“修行”は2003年から続いており、昨年までは無人島で開催され、海水から塩を作ったり、海に潜って食料を調達するなど、自給自足の“修行”だったのだが、今年から舞台が山に移されたのだとか。

 日清食品から入手した「山修行研修 2泊3日タイムスケジュール」によれば、「滝行実施」「座禅」「写経」、そして「登山」など、苦行メニューがビッチリ。備考欄を見てみると「個人ごとでの野営となります(=テントを張って野宿ってこと)」「ふんどしのみでの滝行となります」など、当日のしんどさが伝わってくるような記述もいっぱいだ・・・。だが、参加者のコメントの一部を紹介すると、

 「非常に厳しい研修でした。雨の中、厳しい山道を克服した後に凍えそうな山頂で食べたチキンラーメンの味は一生忘れられません。つらい修行でしたが、きっと将来に役立つと思います」(参加者)

 というように、「なんで俺がこんなしんどい思いしなきゃいけないの!?」って感じではないみたい。最後まで修行をやり遂げたことが大きな自信になったようだ。

 傍からみたら「こんなつらそうなことばっかりやらなきゃなんて、イイおじさん達がかわいそう・・・」だと思ってしまうのだが、どうやら本人たちはそうは感じてはいないみたい。

 「参加している社員にはあまり“つらい”という認識はないようです。感想を聞いてみると、『満たされた生活から離れてみて、初めて素の自分に出会えた』などと答える者が多く、新たな発見ができる部分が多いみたいですね」(同)

 「山修行研修」の本来の目的は、日清が独自に掲げている“骨太の管理職”を育成するため。つまり、「管理職たる者、どんな状況に置かれても力強く対応すべし!」ということで、心身を鍛えるために行われているのだとか。

 修行自体は進んでやりたいとは思わないけど、火も自力で起こさなきゃいけないぐらいの極限状態で食う「チキンラーメン」は、きっと旨いんだろうな〜。(遠藤麻衣/verb)