AFX通信によると、台湾が中国本土に到達する能力の巡航ミサイルの発射実験を行う計画が観測されている。中国語のオンライン・メディアのETToday.comが報じたもので、9月に行われる式典で、射程距離600キロのミサイルを発射する公算という。国際社会が核拡散防止のために自発的に結んだミサイル技術管理レジームでは、ミサイルの射程300キロ以上のミサイルなどの大量破壊兵器運搬システムを輸出規制品目として定めており、危険視される能力を持つミサイルの試射の可能性について米国では台湾政府に懸念を寄せているという。ただ、台湾はこれに参加していない。台湾の屏東県の九鵬基地からミサイルが発射された場合、中国の福建省や広東省が射程圏内に入る。台湾では過去、巡航ミサイルの発射を行ったとされているが、公式に認めていない。 【了】