日立が発表した屋内監視向けカメラロボット。上部からカメラがのびている(提供:日立製作所)

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日立製作所<6501>は7日、新開発した「インフラレス自律移動技術」を搭載した、屋内監視向けカメラロボットを発表した。レールや白線などの設備(インフラ)がいらず、目的地まで人の操作なしで移動できる。

 自律移動とは、目的地まで人の操作なしで到達できることを指す。これまでも自律移動技術を用いた監視ロボットはあったが、レールや白線などの目印をカメラなどで認識しながら動いていた。

 今回発表されたカメラロボットは、走行しながら距離センサーが周辺の物体を検知し、監視エリア全体の地図を自動的に作成。使用者が目的地を指定するだけで、経路を自動的に見つけ、移動する。屋内のレイアウトが変更されても、容易に対応できる。

 現在は試作品段階で、課題は電池の持ち時間と充電方法。同社では「従来の取り付け型監視カメラでは、設置位置から見える情報しか得られなかったし、いくつも設置するとコスト面などで問題があった。これに対して、カメラロボットは、使用者が必要な時に、見たい場所をリモコンで指定するだけで、自動的に移動して詳細に観察することができる」としている。【了】

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3月7日動画ニュース