2006年1月1日現在の東京都の総人口は1256万764人で、過去最大となったことが27日、都が発表した「人口の動き」概要で明らかになった。10年連続で都の人口は増加、05年中は9万6822人増で、前年の増加人口より1万1854人多かった。

 同概要は、都が毎月公表している「東京都の人口(推計)」に基づいて、05年中の東京都の人口の動きについて、性別・変動要因別・地域別などにまとめたもの。区部で死亡数が出生数を上回り、55年の調査開始以来初めて自然減となった一方で、人口の都心回帰が続いていることなどが明らかになった。

 区部の人口は846万9459人となり、10年連続で増加。増加人口は7万2865人で、前年中の増加人口より2万1454人多かった。内訳は、他県からの移動増が5万9,496人。自然増減は、出生数6万4701人、死亡数は6万5,388人であり、687人の減少となった。区部が自然減を示したのは、55年に調査を開始して以来初めてのこと。

 都心部では、千代田・中央・港の3区の人口が31万7927人と、10年連続で増加。人口の都心回帰が続いている。96年の24万2994人からの増加率は30.84%(74,933人)と著しい伸びとなった。05年中の増加人口は1万4645人。

 外国人登録人口は36万4653人となり、05年中は1万827人の増加となった。国籍別人口の1位は中国で、12万3611人。次いで、韓国・朝鮮の10万6697人、フィリピンの3万1077人。増加人口1万827人の内訳を国籍別に見ると、1位は韓国・朝鮮の3506人、2位は中国で3280人、3位はインドが1110人。増加率は、1位インド18.87%、2位フランス11.35%、3位ブラジル6.52%の順。【了】

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東京都(「人口の動き(平成17年中)」の概要)