青森県下北半島の中央部に位置する恐山は、日本三大霊場(他に高野山、比叡山)の一つとして、古くから信仰の地としてあがめられてきた。特に、死者の声を現世によみがえらせる『イタコ』の口寄せは、恐山ならではの習俗信仰として、無形民俗文化財にも指定されている。年2回開かれる『恐山大祭』には、全国各地から大勢の参詣者で賑わうが、今年の夏大祭(7月20〜24日)は、例年以上の盛況ぶりだったという。「震災で亡くなった