従業員100人にも満たない小さな製薬会社・京都薬品工業の2代目社長となった北尾和彦は、50億円もの資金と8年余の歳月をかけた新薬の開発に大失敗した。屋台骨を揺るがしかねない事態に、北尾が考えた苦肉の策はアライアンス戦略だった。しかし、アライアンスによる新薬開発でも簡単には成功せず、今度は社運を賭けた新工場建設に挑戦する。京都薬品工業社長北尾和彦京都薬品工業は現社長・北尾和彦の父親、誠二郎が終戦直後の1