14日、日本テレビ「Going! Sports&News」では、9年振りの日本球界復帰を果たし、福岡ソフトバンクホークスでキャリアの晩年を迎えようとしている松坂大輔が入団会見直前にあったイチローとのエピソードを明かした。

高校時代はPL学園で横浜高校時代の松坂大輔と対戦している同局・上重聡アナが聞き手となって行われた松坂のインタビューでは、まず現在の日本球界で気になる選手を語った。

「名前は聞いたことがあったりするんですけど顔が分からなかったりするので」と苦笑いを浮かべてた松坂だったが、「大谷君とかはずば抜けた存在だと思う」と“二刀流”大谷翔平の名を挙げた。

高校時代はエースで4番、2006年には本塁打も放っている松坂に対し、上重アナは「バッティング好きじゃないですか? 俺も二刀流やっておけばなとかは?」と無茶ぶり。これを「ないない」と一蹴した松坂は「これは入った時から野手の人に言ってたんですけど、仕事としては無理だなって。ピッチャーの練習もやってバッターの練習もやる。これは本当に凄いこと。今の大谷君みたいに投げて次の日に先発して出てなんて考えられない」と続けた。

また、日本球界復帰について「あとどれだけ長く野球ができるか分からない年齢になってきたので、それを考えた時に先発にこだわりたいっていう気持ちが最後は日本に戻るという決断をさせた」と語った松坂は、昨年12月に行われた入団会見の際、イチローに会ってから福岡入りしたという。

「こういう気持ちだというのを決断する前に話したかったんですけど、最後イチローさんの番号を押せなかった。何て言われるのかなとか考えた時に電話できなくて。イチローさんところに寄ってから福岡入りました」。こう話した松坂は、「何も言わずに行ってホテルに押し掛けて、アポなしで。“相談ねぇじゃねぇかよ”って言われて雑談しましたけど、イチローさんと話したことでかなりスッキリはしましたね」と明かした。