昨季までヤンキースでプレーしていた黒田博樹[Getty Images]

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 昨季終了後、ヤンキースからFAになった黒田博樹は、メジャーからの高額オファーを蹴って、古巣・広島に復帰する男気を見せた。黒田は16日に行われた入団会見で「ファンに心を動かしてもらったので、今度は自分がファンの人たちの気持ちを動かしたい」と復帰理由を明かしている。

 その他にも、08年オフにFA宣言した三浦大輔(横浜)が阪神から横浜を上回る金額提示を受けるも「強いチームに勝って優勝したい」と男気溢れる理由で残留したこともあった。

 主な男気エピソードは以下の通り

<主な男気エピソード>

黒田博樹

→メジャーからの約20億円の高額オファーを受けるも、8年ぶりに古巣・広島に復帰することを決意。16日に行われた入団会見では「2006年ですかね最初にFA権を取得したときにファンの人たちに心を動かしてもらったので、今度は自分がファンの人たちの気持ちを動かさなければという気持ちが一番大きかったです」と復帰理由を明かした。

三浦大輔

→08年オフFA宣言した横浜の三浦は、阪神へ移籍が噂とされていた。しかし、横浜よりも高い金額を提示した阪神ではなく残留を決意。三浦は「強いチームに勝って優勝したい」と男気溢れるコメントを残した。また、阪神には電話で断りを入れるのではなく、自ら出向く誠意を見せた。

木村拓也

→09年9月4日のヤクルト戦。先発出場した捕手の鶴岡一成、一塁でスタメン出場していた阿部慎之助が途中交代。9回から途中出場した加藤健も、11回裏の打席で頭部に死球を受けて退場。ベンチ入りの捕手を使い果たしたため、12回表から捕手経験のある木村が急遽出場。10年ぶりの捕手での出場も見事無失点に抑え、ベンチに戻ると原辰徳監督が木村を何度も肩をたたいて賞賛した。

宮本慎也

→06年オフの契約更改交渉で、球団から500万円アップの提示を受けるも、故障で離脱したこともあり自ら減額を申し出る。その減額分を二軍選手が使用する戸田球場のフェンスの改修費用に充てたということもあった。

西岡剛

→ロッテ時代の08年オフに行われた契約更改で、3年契約を結んでいた西岡の契約項目にWBCでの出場評価が入っていた。しかし、自身は翌09年の3月に開催されたWBCの日本代表に選出されなかったため「(WBCに)出ていないのに受け取るのはおかしい」と球団に1000万円の返上した。