中国を訪問した米アップルのティム・クックCEOが政府幹部との会談や工場視察など慌ただしいスケジュールをこなしたうえで、メディアのインタビューに対し、「中国は将来的にアップルの業績にもっとも大きな貢献する市場になる」と語った。中国新聞社が24日付で報じた。(イメージ写真提供:(C)adrianhancu/123RF.COM)

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 中国を訪問した米アップルのティム・クックCEOが政府幹部との会談や工場視察など慌ただしいスケジュールをこなしたうえで、メディアのインタビューに対し、「中国は将来的にアップルの業績にもっとも大きな貢献をする市場になる」と語った。中国新聞社が24日付で報じた。

 ティム・クックCEOは22日、中国の馬凱副首相と会談を行い、インターネット上における個人情報保護などについて意見を交わしたほか、23日には「iPhone」の組み立てを行っているフォックスコンの鄭州工場を訪れ、「iPhone 6」の生産現場を視察した。

 記事は、「中国に足を踏み入れなかった故スティーブ・ジョブズ氏とは異なり、ティム・クックCEOは“頻繁”に中国を訪問している」とし、ティム・クックCEOの言葉を引用し、「中国および香港にはアップルストアが15店舗あり、7000人ものスタッフが働いている。中国のアップルストアは世界でもっとも繁忙な店舗であり、1日の訪問客数は75万人に達する」と紹介した。

 さらにティム・クックCEOが「中国はアップルにとって極めて重要な市場であり、将来的に多額の投資を行う可能性はある」と述べたことを伝え、中国はアップルの業績にもっとも貢献する市場になるのは時間の問題との認識を示したと紹介した。さらに中華圏のアップルストアを今後2年以内に40店舗まで増やす計画があると述べたと紹介した。

 また、中国のスマートフォンメーカーが台頭してきていることについて、記事は「ティム・クックCEOはあまり気にしていないようだ」とし、ティム・クックCEOが「中国企業のスマートフォンを見たことはあるが、ほとんど知らない」と述べたことを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)adrianhancu/123RF.COM)