お米、食べてますか?

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海外旅行から帰ってきて、とりあえず和食が食べたいという人は多いはず。最近は日本人のお米ばなれが問題になっているが、やはりお米は日本のソウルフードだと思う。

ただ、実際にお米ばなれが起きているのも現実。総務省調査によると、1カ月あたりの消費額は米が1,802円であるのに対し、パンが1,925円(※2013年家計調査/総世帯対象)。わずかな差ではあるが、パンにかけるお金の方が多いのだ。ちなみに麺類は1,097円だった。

筆者自身は、お米を食べる頻度は昔と比べてとくに変わっておらず、この結果を聞いてもそれほどピンとこないのだが、他の人はどうなのだろうか? 先ごろ、8月8日の米の日を記念して、コンロやガス炊飯器などを販売するリンナイが、「お米の消費動向に関するアンケート」を実施。お米にまつわる人々の意外な意識が明らかになったので、その結果を紹介しよう。

アンケートは、日本全国の男女6795人を対象に実施された。
まず、「ここ1年間で、お米を食べる頻度に変化はありましたか?」という問いに対しては、「変わらない」と答えた人が77%で最多。やはり、私のような人は多いようだ。

ところが、年代別でみるとちょっと意外な結果が出た。なんと、年代が若くなるほど「お米を食べる頻度が増えた」という人の割合が多くなる傾向があるのだ。とくに20代以下では、お米を食べる頻度が「増えた」または「やや増えた」という人が約3割にものぼり、他の年代と比べて最も割合が高い。

なぜなのか? 「お米を食べる頻度が増えた」という人にその理由を聞くと、最も多かった答えは「家で食事をする頻度が増えた」というもの。とくに30代以下では節約のために「自炊するようになった」という声が目立った。ちなみに、60代以上では健康を意識してか、「和食中心の食事になった」という人が多かった。

「どれくらいの期間、お米を食べなかったら、お米を食べたくなると思いますか?」という問いに対しては、「〜1日程度」が30%、「〜2日程度」が31%、「〜3日程度」が21%という結果に。つまり「3日以内」という人が8割を超えた。普段は意識してなくても、やっぱりみんなお米が好きらしい。

冒頭で、お米は日本のソウルフードといったが、もちろんお米をよく食べるのは日本だけではない。米国農務省によれば、世界の米消費量の上位を占めるのは、中国インドインドネシア、バングラデシュ、ベトナム、フィリピン、タイの順(※2013/2014年見込み)。これらの国では、いわゆる白米以外にも米を使ったご当地料理が多い。例えば、ベトナムの名物である麺料理「フォー」は米粉で作った麺だ。海外でも、どうしてもお米が食べたくなっちゃう米好きな人はこれらの国に行けば安心かも?

他の国でも、いまや世界中に日本料理屋があるし(なかには“なんちゃって日本食”もあるが)、ヨーロッパにもパエリア(スペイン)やリゾット(イタリア)といった有名な米料理がある。意外なところでは、ポルトガルも米をよく食べる国だ。

海外旅行など環境が変わると慣れ親しんだ味として食べたくなるお米。「米無し」生活、あなたならどれくらい耐えられそうですか?
(古屋江美子)