中国メディア・人民網は東アジア一の大富豪とされる香港の実業家・李嘉誠氏が投資した「人工タマゴ」が13日より香港で発売されると報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・人民網は東アジア一の大富豪とされる香港の実業家・李嘉誠氏が投資した「人工タマゴ」が13日より香港で発売されると報じた。

 記事は、「人工タマゴ」について「われわれが真っ先に想像するような有害なニセタマゴではない」としたうえで、植物からの抽出物を混合して作られた粉末であること、通常の鶏卵に存在するコレステロールや鳥インフルエンザのリスクもない安全な食品であると説明。しかも食感が本物に近いうえに栄養は本物より多く、価格も本物の半額程度であるとした。

 そのうえで、この「人工タマゴ」を開発した33歳の米国人がわずか2カ月で李氏を口説落とし、1億8000万香港ドル(約24億円)の投資を得たほか、マイクロソフトのビル・ゲイツ氏やヤフーの創業者ジェリー・ヤン氏からの投資を取り付けたことを紹介した。

 記事は、李氏が不動産やインフラ建設ではなく、「人工タマゴ」に投資をしたことの意味について「投資規模は小さく、これでいくら儲けようということは考えていない。自らの投資行為を通じて、食品の安全に対する人類の強いニーズを示したかったのだろう」とする経済評論家の分析を併せて伝えた。

 「人工タマゴ」は李氏が所有する香港最大手のスーパーマーケット、百佳(パークンショップ)で13日より発売される。プレーン、唐辛子2種類、ニンニクと4種類の味があるとのことだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)