テレビ朝日「Get Sports」(27日深夜放送分)では、「ダルビッシュ有『素顔』に独占密着!」と題し、テキサスレンジャーズ・ダルビッシュ有に行った取材の様子を伝えた。

今月17日、マリナーズ戦の登板翌日、ここまでの3試合を「最初の試合はあんまよくなかったんで今年大丈夫かなって不安があったんですけど、2試合目は一気によくなって、今年大丈夫って思うようになった」と振り返ったダルビッシュ。今季はメジャー3年目で初の開幕投手に指名されていたが、「寝違えて5日目の朝でも動かなかった」と苦笑い。それでも「僕しかいないのかなと思ってましたし、ある程度、去年の成績とかでメジャーの中でも違ったアレ(2013年は13勝9敗、防御率2.83)は出してたから、どこいっても一番手か二番手で回れるくらいの自信はある」と言い切った。

また、こだわりを持つ奪三振についても「僕は日本の評価を上げたいっていうことで、それしかなかったですから。それ以外に(メジャーに)来る理由がなかった」と前置きしたダルビッシュは「僕も打たせる投球をしてたらインパクトがない。一人何か違うピッチングをしなきゃいけないから、追い込んだら確実に三振を取りにいくようなことをしていた。僕の色としてそれが一番出しやすかった」と明かしている。

その他にも、ダルビッシュの生活に密着した同番組は、その食生活や自宅での過ごし方にもカメラを向けた。

トレーニングや食事についても自ら徹底的に考え抜いているダルビッシュは、間食一つにしても「今何時だろう?(4時13分と聞くと)ピッタリですね。今日の晩御飯が7時からチームのオーナーの食事会があるんで、ご飯食べ始めるのが7時20分として(間食は)3時間前くらい。丁度今ですね」と計算。朝、球場に向かう車の中で「あまり好きではない」というコーヒーを飲むことも「有酸素のある日は絶対飲むんですけど、カフェイン入れて血流をよくして、それで有酸素とか練習にいい影響を。脂肪燃焼にもいいので」とした上で「まずくても(身体に)いいなら食べるし、美味しくても(身体に)悪いものは絶対食べない」と高いプロ意識を垣間見せる。

また、自宅のテーブルには病理学や生理学、脳の仕組みといった本が山積みにされており、これらを読み漁り知識の習得にも余念がないダルビッシュ。「一回読むだけでも、覚えられなくても絶対違うので。大事なのは一日何かをすること。これを読むことで昨日と今日は違う。何もしなかったら昨日と今日は同じ」と話すも、そのストイックすぎる生活の根本には「僕には責任が絶対ある」という想いがある。

「こういうところで差をつけていくしかない。メジャーの選手は身体も強くて小さい頃からトレーニングもしてて。僕なんてもともと細かったし頭で勝負するしかない。そいつらと同じレベルならいいんだろうけど勝つにはこういうことをやらないと。日本人はどんだけ才能持ってても絶対無理、メジャーのトップになるには」と世界最高峰の舞台でトップになる方法論を力説したダルビッシュは、「例えば、すごい才能があるのにケガでダメだったという人はざらにいるけど、もともと生まれて障害を持ってて野球をやりたいけど出来ない人も絶対いるわけですよ。僕はそれに気付いてからこういうことをやるようになってて、その人たちがもし出来たら、こういうことをすると思う。全部を懸けてやる。それだけ想いが強いから」とも――。

「結局やらない人はそこに甘えてたり、自分がスゴイと思っちゃう。そこだけなんじゃないかな」。ダルビッシュはさも当たり前のように番組のカメラに語った。

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