日本を旅行で訪れた中国人ブロガーの貝貝阿瑩(ハンドルネーム)さんは、日本で見たことや日本で生まれ育ったガイドから教えてもらった日本文化・習慣に感銘を受け、自身のブログで紹介。特に日本の環境と民族精神に感銘を受けたようだ。

 ブロガーが日本旅行を通じて特に感心したというのは環境らしい。都会も田舎も同じように青い空で、雨が降っても黒い汚水が流れることはなく、蛇口から出る水が飲めるほどきれいだった…というのは中国では見られない状況だったらしい。

 確かに北京や上海など、中国の大都市は大気汚染が深刻で、1日外出するだけで鼻腔が真っ黒に汚れてしまう。また、日本の水道水は実際に飲用できるのだが、中国では不可能であるため、日本では飲用可能であることを知らずじまいだったようだ。

 筆者が感心したもう1つの点は、「人に迷惑をかけない」という精神だという。筆者の言葉で言い換えれば、「自分のことは自分でする、人のことには干渉しない」ということらしい。

 例えば、日本では子どもでも、トイレを汚したら自分できれいにするように親に教えられる。確かに小学校のころからトイレ掃除も生徒たちが行う。また、ある程度大きくなるとアルバイトをして、欲しいものは自分で稼いで買うことを覚える。成人したからといって車や家を買い与えることはせず、親から借りたお金は返す…など、日本では当然のことでも、ブロガーにとっては感心してばかりだったらしい。こうした日本人の特性を見て、筆者は「日本人は苦労をいとわず忍耐強く、学ぶことを重視する国民だ」と結論付けている。

 筆者は「完璧な国家は存在しない」と認めながらも、面積も資源も少なく、地震の多い、原爆を2つも落とされた国が、なぜ廃墟から這い上がれたのか…それは国民に危機意識があるからではないかと分析。日本人は辛抱強く、進んで他国から学んで強くなったのだろうと、日本旅行の感想を締めくくった。(編集担当:畠山栄)