織田裕二(45)が、「俳優生命の危機に瀕し始めた」と評判になっている。
 コトの発端は、フジテレビが今年4月に放映予定のドラマ『ぴえろ』(仮題)を巡る降板劇。収録間際に織田が「脚本に納得がいかない」と言い出して、一方的に降りてしまったというのだ。
 「慌てたフジ側は2月いっぱい説得を試みましたが、結局、織田の気持ちを翻意させられず、古田新太に拝み倒して代役を引き受けて貰ったんです。ただ、今回の騒動は織田が『その役をやらせて欲しい』と売り込んできたことが発端。それだけにフジ側もカンカンで、これまでの織田との蜜月関係にピリオドを打つと見られているのです」(事情通)

 もともと『ぴえろ』は、下町の老舗寿司屋を舞台に、涙もろいせいで失敗を繰り返すコソ泥が繰り広げるドタバタ人情劇。ところが、当初から織田は例の如く脚本に口を挟み、現場を大混乱させていたのである。
 「演じにくいという理由で織田の案を採用しながら手直しが行われた。結果、織田のコソ泥役は、最終的に元刑事の探偵にすり変わっていたそうです」(前同)

 要はフジ側の譲歩で制作が進められていたのだが、その溝が、イザ収録になって一気に広がってしまったのだ。放送作家が言う。
 「局側は予算を抑えるために、スタジオ収録に特化した物にしたかったが、織田がロケにこだわった。また、最終的な台本がシリーズ終了を発表した『踊る大捜査線』シリーズの続編とも取れる構成で、これに激怒した織田が降板したのです」

 今回の電撃降板騒動は瞬く間にテレビ界に広まったという。いずれにせよ、フジから愛想を尽かされた織田を待ち受けているのは、茨の道にほかならない。
 「織田が頼みの綱とするTBSは、織田の期待に応えられる制作費を捻出できず、日テレやテレ朝も彼のためにドラマ制作する義理はない。予算が豊富なNHKは、織田が恒例とする演出に口を挟むことを絶対に認めるはずがないのです」(プロダクション幹部)

 “オレ様”ぶりを発揮した織田は、今後、高い代償を支払うことになりそうだ。