ドスパラのWindows 8予約サイト
Windows 8の発売が近づきつつあり、ようやく販売に関する情報が出てくるようになった。マイクロソフト自身が数か月前から報道向けや一般向けにWindows8の様々な情報を発信していたが、販売が近くなるにつれ一部の情報をマイクロソフトのブログなどで小出しにするなどに変化、マイクロソフト自身が必要以上の情報が出ないように制限しているかのようだ。

なぜこういった方法を取るのかその真意はわからないが、予約が始まった10月12日にわかったのが、従来で言うところのパッケージ版がなくなり、自作ユーザー向けのDSP版もその位置づけが変わる。

■Windowsのパッケージ版とDSP版
Windows 7までは、一般ユーザーが購入できるWindows OSとしてはパッケージ版とDSP(Delivery Service Partner)版の2種類があった。どちらも正規の製品で、パッケージ版はOS単体で購入できる製品。価格は安くなるが、特定のパーツと一緒に購入しなければならないのがDSP版だった。

その違いはライセンスが何に属するのかといった点で、パッケージ版は、OS自体を購入したユーザーにライセンスが付与されたので、OSをインストールし直せば全く別のパソコンでも使用できる。いっぽうDSP版は、パーツとセット販売され、ライセンスはそのパーツに属するため同時に購入したパーツが搭載されるPCにインストールできる製品だった。メモリーモジュールと同時に購入したら、メモリーモジュールを別のPCに装着し直せば、OSがインストールできるといった具合だ。

また、OSの価格はWindows 7までは、高いイメージがあった。Windows 7 Home Premiumの場合、パッケージ版は実売価格で2万円程度、いっぽうのDSP版はパーツとセットではあったがOS自体のの価格は1万円強と安いのが魅力だった。このため、ほとんどの自作PCユーザはパーツとセットにしてDSP版のWindowsを選んでいた。

Windows 7でのパッケージ版とDSP版には、含まれるデータに違いもあった。パッケージ版には64bit版と32bit版の両方が入っており、OSのサポートはマイクロソフトが行っていた。DSP版は64bit版と32bit版が別で、サポートは購入したパソコンショップが行っていた。

■Windows 8で大きく変わるSKU
Windows 8ではSKUに大きな変化が生じる。具体的にはパッケージ版がなくなり、一般ユーザーが購入できるのはDSP版のみとなる。

そしてDSP版は、従来は特定のパーツと一緒に購入する必要があったが、それが不要となりOS単体で購入できるようになった。64bit版と32bit版は従来と同様に購入時に選択することになる。

価格は販売店にもよるが、従来のWindows 7 Home Premium DSP版に位置づけられる無印Windows 8 DSP版は、従来と変わらない1万円強となっている。 なおWindows XPやVista、7からのアップグレードを可能にするアップグレード版は発売される。

その一方でサポートはなくなり、マイクロソフトもDSP版を販売したパソコンショップも、無償でサポートすることはない。有償サポートということになってしまう。とはいえ安価に購入できるのであれば、それはそれでうれしい。

ちなみに、大手メーカーがプリインストールしているWindowsはOEM版で、パソコン本体とセットでしか購入できないし、そのOSを他のパソコンに移行するようなこともできない。サポートはパソコン本体を販売したメーカーが行う。もしサポートが必要だというのであれば、メーカー製のWindows 8プリインストールマシンを買うほうがいいだろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

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