ハイチの復興を願うショーン・ペン

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個性派俳優ショーン・ペン(51)は、2010年1月にマグニチュード7の大地震により凄まじい被害をこうむったハイチの救済に燃えている。このたびショーンは珍しいことに人気番組『Today Show』に出演。インタビューに応じハイチの現状を語るうち、思わず涙ぐむ一幕があった。

「あの大地震から2年。多くの人がムーブオンしたというのに、まだあなたがムーブオンしないのはどうして?」

女性インタビュアーにそう問われると、現地で懸命な復興支援活動を続けてきた俳優ショーン・ペンは「なぜなら、ハイチですべき仕事がまだ終わっていないからさ」と神妙な面持ちで答えている。そんなショーンにとっての達成とは「ハイチの幼い子供たちがきちんと教育を受けられるようになること」といい、「チャンスはあるさ」などと語りながらも涙をこらえるのに必死な様子であった。さらに、ショーンは地震により家族を一瞬にして亡くしながらもすぐさま生き残った人々のレスキューに尽力した警察官の話をし、インタビュアーはもちろんのこと多くの視聴者を感動させている。

だが復興支援活動とて、ショーンひとりの力で続けるには限界というものがある。当然ながら多くの人がショーンの手となり足となってその活動を支えているのだが、中にはショーンの気性の荒さを面白く思わない者もいるのだろう。これまでにもその“傍若無人”なボスぶりがメディアにリークされてきたのだが、これについてもインタビュアーは臆することなくショーンに質問をぶつけている。

「あなたのことを、要求の多いボスだという人もいますが? “そんなんじゃダメだ!”なんて怒鳴りちらすとも聞きますけど。」

これに対しショーンは言い訳せず、「俺は自分の気性をコントロールできていないんだろうね」と潔く認めている。凄まじい被害を受けた国とそこで暮らす人々の力になりたい。その強い願いがショーンを熱くさせていることは言うまでもない。

かつての妻マドンナ(53)に対する暴力報道などもあり、いまだに“荒くれ”というイメージが払拭できないショーン。だがその内に秘めた優しさ、行動力、そして正義感が、ハイチの人々の心をどれだけ癒していることか。ショーンの現在にまで至る復興支援活動は、まさに国際的な評価とリスペクトに値するものであろう。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)