正式には、まだ移籍マーケットは再開していない。クリスマスツリーの下で、考え、望み、夢見ているだけだ。セリエAの各クラブの動きはどういったものかを見てみよう。

●インテル
年明けの3試合に勝てば、モラッティ会長は大きな補強に動く用意がある。サンパウロのルーカスだ。パルマ、ミラン、ラツィオを倒せば、インテルが大きな何かに向けたレースに戻ることは確実で、サポートするに値するからである。

ラニエリ監督が率いるチームを後押しする上で、1月は理想的なタイミングとなる。インテルナシオナウDFジュアンに加え、コリンチャンスのパウリーニョ、バスコ・ダ・ガマのロムロ、ポルトMFフェルナンドの獲得に向けても急いでいるところだ。

一方、サンパウロMFカセミロの株は下がっている。ただ、同選手は1000万ユーロ(約10億2000万円)で獲得することもできるだろう。また、ムンタリ、カスタイニョス、そしておそらくコウチーニョについては売却の可能性がある。

●ユヴェントス
コンテ監督にはセンターバックとストライカーが与えられるだろう。候補の名前も明らかになっている。前線ではローマFWボッリエッロだ。約100万ユーロ(約1億円)でのレンタルと、800万ユーロ(約8億1000万円)での買い取りという条件だ。セビージャからは同じような条件・形態で、カセレスも加わろうとしている。

よりフレッシュなニュースとしては、サンプドリアのパロンボ獲得に向けた動きが強まっている。若手マッローネとのトレードになるかもしれない。ポルトのグアリンもいる。ペルージャからは1995年生まれのDFクルティを共同保有で獲得。ブレッシァとはGKレアーリについて交渉中だ。500万ユーロ(約5億1000万円)と評価されている同選手は、来夏に加わるかもしれない。

放出については、アマウリがジェノアに向かっており、トーニはモンレアルやレシフェからのオファーを受け取った。イアクインタはスタンバイ状態。モッタにはエヴァートンとブレーメンが動いている。

●ラツィオ
シセ残留とMF獲得に向けて動いているところだ。中盤の補強はカリアリMFビオンディーニになるかもしれない。また、マッカビ・テル・アビブに所属するボスニア・ヘルツェゴビナ人MFメジュニャニンにも近づいているところだ。

さらに、上位を維持するために、ターレSD(スポーツディレクター)はミランFWインザーギ、守備陣の代役確保に向けたオファーを急ぐことだろう。