韓国で「金正日死亡説」が広まる、意図的な仕業との見方も

写真拡大

韓国の証券市場で8日、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が死亡したという「死亡説」が流れ、大きな関心が集まった。ポータルサイト「ネイバー」の検索語ランキングには、1位に「金正日」、2位に「金正日死亡説」が浮上した。

インターネット上では「誰かが意図的にデマを流し拡散されているのではないか」と指摘する声が多く寄せられたが、実際に、金正日が死亡したという報道はなく、しばらくすると検索語ランキングのに浮上していた「金正日死亡説」も順位を下げた。

北朝鮮の情報当局者は、韓国で流れた死亡説について「北朝鮮国内でも伝わっていない」と否定し、ただのデマだと述べた。また、「北朝鮮メディアが死亡説が流れる前日にも、金総書記の公式活動を放映している」と死亡説がデマであると強調し、誰かが意図的に流した可能性があると指摘した。

韓国では時々、証券市場で金総書記が死亡したとのデマが流れる。「金正日死亡説」は南北分断という特殊な状況から生まれる韓国のカントリーリスクのひとつと見られている。

参照:金正日死亡説、「情報当局」公式見解「北側の連絡なし」 - グッデイスポーツ
参照:金正日死亡説、為替レート急騰?「そうかな」 - ソウルファイナンス

(文:林由美)

■【韓フルタイム】とは……
【韓フルタイム】とは韓国に特化した情報を提供する媒体です。
韓国に詳しい専門の日本人記者が取材、執筆を行っております。
韓国中心の出来事をいち早くお届けできるように頑張っていきます。