こういうのを「お礼参り」というのだろう。
残業を早めに切り上げて(ホントは「8時だヨ!チケット」の売り出し時間に合わせ)駆け付けたハマスタでは、昨年までベイに在籍していたオリックスの寺原が快投を演じていた。
8回終了で7対0と一方的だったため降板したが、これが競った展開だったら間違いなく完投しただろう。今季5度目の完投&3度目の完封となるところだった。
ベイの敗戦投手が交換相手の山本だったことがより悲しさを感じさせた(もっとも私がハマスタに到着した時にはすでにKO降板済だったが・・・)

8回裏、先頭打者として代打中村ノリが告げられたが、初球を打ってあえなく凡退した。
交流戦でのDH要因として迎え入れられたもののここまでサッパリ。
すでに(DHのある)パ・リーグ球団主催の試合はベイはすでに終了している。
そうなると今日のように大量リードされ、走者もいない場面でしか出番がないのか。
はやベイでのノリの役割は終了した感がある。
一体なんのために獲得したのか?
サラリーマン用語で言えば球団フロントとして、とりあえず「やってます感」を出す、というところか。

そう言えば帰宅するとポストに東京電力からのチラシがはいっていた。
「節電のお願い」と書いてある。
いまや、テレビでも職場でも「節電、節電」だ。
別に東京電力なんぞに言われなくても百も承知である。
一体なんのためのチラシか?
まあ「やってます感」を出すためだろう。
そうすると、ベイは野球界の東電と言うべきか、それとも東電が産業界のベイなのか。

結局、試合は9対0で完敗。
試合後ふしぎな感覚を覚えた。
ガラガラのスタンド。覇気のない戦いぶり。大敗しても妙におとなしいベイファン。
これは例年なら、秋風吹きすさぶ頃のハマスタの様子ではないか。
まだ、開幕2ケ月というのにまるでシーズン終盤の雰囲気のように感じた。

ここで流れを変えるためにひとつ提案。
ベイはハマスタでは三塁側に陣取ってはどうか。
こんな情けないベイでもハマスタを訪れるファンは球場が見えてくるとワクワクするものだ。
ハマスタを訪れる観客は、圧倒的にJR関内駅利用が多い。
駅から、はやる気持ちを抑えつつハマスタに向かっても、ベイの一塁側スタンドに行くにはハマスタを約1/3廻る必要がある。
三塁側なら駅から最短距離だ。
こんなけなげなファンの心理も理解してほしいものである。