7日、日本代表はチェコ代表と対戦し、0-0で引き分けた。この結果、キリンカップ2011は日本、チェコ、ペルーの3カ国が優勝を分け合った。以下は試合後の選手コメント。

岡崎慎司
「前回よりも高い位置でボールをもらうことはできたと思います。そこで相手を引き付けて長友選手を上げられたら、と思ってプレーしていました。あとはそこからは個のレベルでもっと。今日も、世界のレベルから言えば普通なのですが、抜ききったと思ったことはなかったと思います。誰かがそこで1対1を仕掛けたりとか、パスをもらったときにしっかりタメがつくれるとか、みんなができればどんなところでも攻撃が出来ると思うのですが、やはり最後のところの精度を上げなければいけないというのがシステムどうこうではないところだと思います。あとは押し込んではいるけれど決定的なところで動きが出ていないというか、ボールのところに固まりすぎているので、もっと前にいられればいいと思います。向こうも固めてきているから、そこをどう崩すかというのはこれからの課題だと思います」

李忠成
「得点は取られなかったけれど、今後につながるとは思います。自分のプレースタイルを実戦の中で味方がわかってくれたのが一番よかったと思います。時間が経つにつれて楔に入るボールの回数が多くなってきたし、自分のプレーも次第に見せられるようになってきたと思うので、最後のフィニッシュの質というのをこれから高めていけば、日本のサッカーは何点でも取れると思います。
 自分にとっては初めての3-4-3で、ペルー戦を見ながら自分が入ったらどうなるのだろうと不安でしたけれど、本田選手も岡崎選手もすごくプレスもサポートもスピードが速かったのでうまくつなげられたと思います。コンビネーションをもっと上げれば、もっと決定機をつくるチャンスも増えると思います。そこで自分が決められるように練習からしっかりやっていきたいと思っています。
 自分の想像のほうがはるかに強いDFを想定していました。でもワールドカップのベスト8に行くのには、これで普通にプレーできなければダメだと思いながらプレーしていました。今日はやりながら楽しんでやっていました。
 トップ下の選手がより前向きにプレーできるのが自分の良さだと思っています。オンザボールというよりも、後ろの選手が前を向いてプレーできる機会が増えれば増えるほどいいチャンスができると思っています。後ろのほうでビルドアップが難しくなっていたので、本田選手が敢えて下がってビルドアップに加わって試合を落ち着かせていたという感じでした。
(GKチェフに決定的なシュートを防がれた場面は)あれは決められなければいけないと思いますが、チェフが自分以上に『持っていた』ということではないでしょうか。左足で押し込んだんですが、ちょうどチェフの左手がそこにあってびっくりしました。手が出てきたと言うより、普通にそこに手があったという感じです」

取材/森雅史