リヴァプールを2−0で破って、来季のヨーロッパリーグ出場権を自力でつかめる立場に立ったトッテナムだが、ハリー・レドナップ監督が選手たちにどんなハッパをかけたかがわかった。

トッテナムは15日の試合で、ファン・デル・ファールトの鮮やかなボレーシュートとモドリッチのPKでリヴァプールを下した。これでライバルを1ポイント上回って5位に復帰。最終節のバーミンガム戦に勝てば、リヴァプールの結果いかんにかかわらず、ヨーロッパリーグ出場権を獲得する。

さて、アンフィールドでの勝因を訊かれたレドナップ監督は、選手たちに、5位にならなければ、フェアプレー枠でヨーロッパリーグの予選から戦わなければならなくなる、すなわち夏休みが短くなるぞと脅したというのだ。

「試合前に、死ぬほど脅してやったんだ。それが効いたよ」とレドナップ監督は言う。「我々はフェアプレーリーグの首位にいるから、2週間の休みを終えたら戻って来て、早くも6月にはプレーを始めることになる」
「だが、我々はヨーロッパリーグ出場権のために戦っているんじゃない。とにかくできる限り最高位、5位に入るために試合には全部勝たなきゃいけないんだ」
「(ヨーロッパリーグは)理想的じゃない。木曜日に試合をやって、日曜日にはリーグ戦だ。だが、ヨーロッパリーグで戦うのならそれをやらなきゃいけない」
「我々にとっては大きな勝利だよ。リヴァプールを上回るには勝つしかなかったんだ。これでチャンスをつかんだ。最終戦は残留を目指すバーミンガムとの試合だから難しいだろう。だが、とにかくこれはいい結果だった」
一方、リヴァプールのケニー・ダルグリーシュ監督は試合後、「選手はみんなすごく落胆している。アンフィールドの最終戦でいい試合をしかったからね。5位争いのことじゃない。とにかくプレーにがっかりした。結果を出せなくて、ファンには本当に悪いことをしたよ」と話した。
リヴァプールは6位に終わるとすれば、来季はヨーロッパの大会なしで過ごすことになる。