松坂、トラブル発生か?|2011年MLBペナントレース

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過去2試合と違う。そんな違和感を松坂大輔自身が抱いていたようだ。体調は悪くなかったようだが、今日はどこかがおかしかった。

投球練習からやや重たかった。跳ね上がるような動作がなかった。1回、速球は走っていたがコントロールにやや難があり、打ち取るのに苦労していた。イチロー(左飛)とフィギンス(四球)で14球を要した。このあとオリーボ、スモークに連打されてエラーも絡んで2失点。前途多難を思わせた。

球威はあったようで、その後安打は打たれなかったが、ボールが定まらず球数がどんどん増えていった。前回素晴らしかったチェンジアップが機能していない。切れが全くないのだ。そこでカーブなどの変化球も投げるのだが、これもコントロールされていなかった。

明らかにおかしくなったのは、4回、カストに四球を与えたあたりから。速球の球速表示が90マイル(145km/h)に届かなくなる。何かふわっと投げているような。思い切り腕を振ることが出来ない感じだ。

ソーンダース、ライアンという下位打線は何とか抑えきったが、5回、イチローとの3度目の対戦。速球の球速がどんどん落ちていく。ついには86マイル(138km/h)にまで落ち、これをイチローが易々とセンター前にはじき返した段階で、フランコナー監督がマウンドに上がってボールを取り上げた。

「ここで換えないとダイスケは炎上してしまう」と判断して交代させたのか、「ダイスケはどこかおかしい。故障だ」と断じたのか。松坂自身はそれほど深刻な顔をしていなかったし、どこかが痛いそぶりもしなかった。せめてQS(6回3失点いない)はクリアさせたかった。

調子が悪かったのならそれでよし。どこかを故障したのなら心配だ。今後の情報に注視したい。


続報)松坂は右ひじの張りで降板。監督判断は「大事をとって」とのこと。次回登板回避はない模様。