21日に辞任が正式発表されたローマのクラウディオ・ラニエリ前監督。クラブは同日、ヴィンチェンツォ・モンテッラ新監督の就任を発表するとともに、ラニエリ前監督に対する謝意を表した。ロゼッラ・センシ会長も次のように述べ、前指揮官に感謝している。

「プロ意識や真面目さをもって専念し、この２年間でやってくれた仕事に対し、ラニエリ監督に感謝したいと思います。その彼の才能から、私はデリケートな時期にローマを率いる人物として彼を選びました。インテル相手の挽回やダービーでの勝利など、去年のように素晴らしいシーズンを過ごさせてくれた感動は、誰も打ち消すことはできないでしょう」

「彼はすべてのサポーター、そして私の家族に対し、言い表せないような瞬間をプレゼントしてくれました。これらはローマの歴史に残るものです。ショックを与えるために、遺憾ながらローマを去るという決断をしたことは、彼の名誉であり、私にはどれだけ辛いことかが想像できます。彼はローマ人であり、我々のサポーターだからです。人としても監督としても、彼の未来が素晴らしいものとなり、プロとしてふさわしい成功を得られるように願っています」

一方で、ラニエリ監督はイタリア『ANSA』通信に対し、「常に、どこであっても、モンテッラと選手たちがローマのバンディエーラ（旗）を高く掲げられるように願っている」とコメント。次のように続けている。

「全員に感謝している。特に、センシ会長の言葉や、彼女が私にハートのチームを率いるチャンスを与えてくれたことに感謝している。チームにも一緒にやってきたこと、ともに成功を収めたことに感謝したいし、毎日を過ごしたトリゴリア（練習場）のすべての人にも感謝したい。スポーツ面でもロマニスタとしても、人生でデリケートな時期にいる私に気を配ってくれた全サポーターにも感謝している。ありがとう、ローマ！」