2010年度のリーガ最終マッチ、対セビージャ戦。R・マドリーは、DFカルバーリョの退場があり一人少ないながらも、ディ・マリアのゴールでなんとか1−0でセビージャに競り勝ち、バルサとは勝ち点2差で2010年度を締めくくった。しかし、内容的には後味が悪い試合となってしまった。

 両チームから一人ずつ退場が出る荒れた試合となったが、モウリーニョ監督は記者会見で、一枚の用紙を見ながら、「ここにあるように大きなミスジャッジが13回。ここでまた文句を言うと次の試合は出場停止になる。自分の仕事である練習、試合の準備で疲れることはないが、こういった事はもう飽き飽きだ。もっとチームが守られるべきである」と怒りを表した。

 「とにかく会長と話をしたい。上層部からチームを守ってもらえるようにしてもらいたい」とペレス会長との緊急ミーティングも要求し、チーム援護を求めた。「試合は最悪。家でベトナムリーグでも見ていた方がましな試合だった」と続けた。カルバーリョの退場、PK見逃し、警告が次々に出る荒れた展開となった対セビージャ戦。ハーフタイムには選手が出入りするトンネル入り口で両チームのベンチスタッフが口論になるシーンも見られた。

 試合よりも審判の方が目立ってしまうことになったR・マドリー対セビージャ戦。「選手は本当に頑張っている」といつものように選手を庇ったモウリーニョ監督。次節は退場のカルバーリョと累積出場停止のペペを欠く。色々な意味で苦しい戦いが続きそうだ。

(スペイン通信)