2009(平成21)年末に閣議決定された税制改正大綱により、いよいよ10月1日からたばこ税の増税が実施。1本につき3.5円が引き上げられたほか、たばこメーカーの値上げ分1.5円も加わり、ひと箱で約100円増の価格設定となった。
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愛煙家にとって、この増税はもちろん

・ますます吸いづらくなっていくな……。なんでこんなもん吸いはじめたんだろ……。
・100円アップは厳しい。小遣いではもうやりくりできません!
・いたたたたたたた……。

と、気が滅入る事態のよう。
2002年に千代田区を皮切りにはじまった「歩きたばこ」禁止条例や、レストランや喫茶店で進む分煙施策など、愛煙家の立ち場は悪くなる一方で、これを機に

・10月1日からもう煙草は買わない!禁煙するぞ!自信ないけど!
・値上げに向けて本数を減らしています。煙草嫌いになる本を片手に。
・ついに、オレにもたばこをやめる日が来るとはな……。

と、禁煙を決意する人も少なくないようだ。
一方、嫌煙家の意見としては、

・百害あって一利なしの煙草なんだから、いっそ製造自体を違法にしてほしい。
・これでまた喫煙者が減ると思うとホッとしますね。

など、強硬な反対姿勢が目立つ。
先頃、厚生労働省のニュースで、受動喫煙により年間約6800人が死亡しているという発表も行われたことも嫌煙家の勢いに火をつけたようで、

・分煙してても、同じフロア内に喫煙者がいる店には入りません。
・歩き煙草をいまだにやっている連中を見るとむかつくな。犯罪行為に等しいよ。

など、手厳しい。
しかし、今回の値上げで禁煙を宣言する愛煙家の数は多く、潜在的に、愛煙家の中にも、たばこを辞めたいと思っている人が大勢いることがうかがえる。かくいう筆者も愛煙家のひとりだが、できることならたばこからはおさらばしたい派だ。値段のこと、健康のこと、他人への迷惑などを考えると、たばこを吸うメリットは、どこにも見つからない。

(イノウエアキオ)

 

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