「ベルルスコーニはミランから出ていけ! トゥラーティ通り(ミランのオフィスがあるミラノの通り)で抗議デモを!」。ミランの経営に不満を抱くサポーターが、フェイスブックにこのような名前のグループを作成した。メンバーはすでに3300人を超えている。次のようにグループには説明書きがなされている。

「我々はベルルスコーニ体制に反対する抗議デモを計画している。なぜなら、彼らはミランをヨーロッパで最も愚かしいチームの一つへと成り下がらせているからだ。我々は補強における節約、移籍金のかからない30歳以上の選手たちの獲得、もはや栄光などまったくない今のミランに反対している」

「移籍金ゼロの補強、スパイクを脱ごうとしている人間たちには反対だ。ミランは没落しつつある。そしてベルルスコーニは、それにもまったく無関心だ」

こういった目的のグループがつくられるのは、これが初めてではない。ただし、トゥラーティ通りでのデモ抗議というのは、これまでのグループと比べてなかったことだ。ただし、具体的な日程などは記されていない。

そしてもちろん、過去数年間におけるミランの経営に対するネガティブなコメントには事欠かない。一方で、ミランのトップに立ってから、この上なくたくさんのトロフィーを獲得してきた現経営陣に対する感謝は少ししかないのである。

だがこれに対し、ミランの親会社『フィニンヴェスト』は、「投資不足だと不満を訴えている人たちに対し」、2005年から09年までにミランがチームに投資をしてきたと反論している。

「このポリシーは、03年から増資という形で約2億2000万ユーロ(約270億円)という投資をクラブに注いできたフィニンヴェストのサポートによって可能だったのだ。フィニンヴェストは断固として、あらゆるクラブ売却の噂を否定し、一方でクラブを世界で最もタイトルを獲得したチームにした大きな目標を新たに達成できることを願っている」