10日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグで、マンチェスター・ユナイテッドに0−4と大敗したミラン。イタリアの首相であり、ミランのオーナーであるシルヴィオ・ベルルスコーニ氏は試合前日の『ガゼッタ』で、「ロナウジーニョがやってくれるだろう」と話していた。だが、実際は同氏が望んだようにはいかず、大敗を喫したミランは落胆している。

ベルルスコーニ氏がディナーに招いた議員たちによれば、ウェイン・ルーニーが2点目を決めたとき、同氏は観戦していたテレビを消したという。同氏は「誰がミランですか?」と尋ね、その場に居合わせたミランファンの議員たちに対し、「テレビを消しても良いか? その方が良いだろう…」と言ったそうだ。ベルルスコーニ氏は荒れた様子もなく、最終スコアを聞くこともなかったという。

もちろん、「そうだ」「という」という言葉は付け加えておかなければならない。だが、時間が経つとともに、同氏とミランの関係が色あせてきているのは否めないだろう。莫大な金額を投じることをやめたことも、それを強調している。

なお、政治集会の場で一人の政治家がベルルスコーニ氏に対し、「私は泣いています…」と言うと、ベルルスコーニ氏は「私もミランのことで泣いているよ。だが、私はお金も出しているんだ…」と答えている。