同じマネージメント傘下にあるライト級のエディ・アルバレスの日本やUFC以外で厚待遇を知ったフエルタが、自らの条件面で不満を持ったというのが、ことの真相のようだ。

ようやくオクタゴン復帰が決まったものの、対戦相手は地味強ナンバーワン=メイナードで、ズッファ首脳の怒りは収まっていないという見方もある。

ともあれ、ファイターは実力で自分の力を証明するもの。誰よりもアグレッシブでスリリングなフエルタの強みは、その窮地を逃れる精神面の強さでもあり、安定したファイトで手堅く勝利を収めてきたメイナードとは対照的だ。ピンチらしいピンチの経験がないメイナードが試合序盤に、フエルタのアグレッシブな動きにペースを乱せば、試合はより興味深いものになる。

ファンの支持率の高いフエルタだが、そのアグレッシブな姿勢は自らを窮地に追い込むことも少なくない。大切なカムバック戦でどのようなスタイルを打ち出すのか。地味強と派手強の一戦は非常に楽しみな顔合わせといえる。

■UFC Fight Night19『Diaz vs Guillard』対戦カード

<ライト級/5分3R>
ネイト・ディアズ(米国)
メルビン・ギラード(米国)

<ライト級/5分3R>
グレイ・メイナード(米国)
ロジャー・フエルタ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
カーロス・コンディット(米国)
ジェイク・エレンバーガー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ネイト・クォーリー(米国)
ティム・クレドゥアー(米国)

<ライトヘビー/5分3R>
ブライアン・スタン(米国)
スティーブ・キャントウェル(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・パイル(米国)
クリス・ウィルソン(米国)

<ライト級/5分3R>
サム・スタウト(カナダ)
フィリップ・ノヴァー(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェレミー・スティーブンス(米国)
ジャスティン・ブショールス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ブロック・ラーソン(米国)
マイク・ピアス(米国)

<ミドル級/5分3R>
スティーブ・ステインベース(米国)
ライアン・ジェンセン(米国)