老兵フランクを破ったディアズは、07年EXCライト級王座決定戦でKJ・ヌーンに敗れて以降、DREAM、EXC、SFで4連勝

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4月11日(土・現地時間)米国カリフォルニア州サンノゼのhpパビリオンでは、ストライクフォース『Shamrock vs Diaz』が開催された。

今年2月には、エリートXCの主力契約選手の保有権と、昨年3度行われたCBSライブ中継を含むEXCの映像権を獲得した“新生”ストライクフォース。そのリニューアルイベントとも呼ぶべき本大会では、米Showtimeの中継も始まり、戦前より舌戦を繰り広げたフランク・シャムロックとニック・ディアズが対戦する一戦をメインイベントに、セミファイナルでは、同世界ライト級王者ジョシュ・トムソンの欠場を受け、ギルバート・メレンデスとホドリゴ・ダムによる暫定王者決定戦が、また、日本から元スマックガール女子ミドル級王者・赤野仁美が出場、シュートボクセの女戦士=クリス・サイボーグと対戦する注目の一戦を含む全10試合が行われた。

ヘキサゴンサイドには、ジナ・カラーノ、ジェイク・シールズ、ロビー・ローラー、アリスター・オーフレム、レイ・セフォー、ヘナート・ババル、ティト・オーティズ、アンドレ・オルロフスキー、そしてミッキー・ロークらの姿も見られ、新生イベントを印象付けた本大会。そのメインは、長いリーチを活かした打撃を主体にニックがフランクを圧倒。最後は、ボディブローからのパウンドでオールドネーム=フランクを下し、“日々進化を続けるMMAの現実”を突きつけた。

また、昨年6月の再戦(トムソン×メレンデス)が決まっていながら、トムソンの負傷欠場で宙に浮いていた同一戦の代替カード=暫定王座戦は、なかなかペースを掴むことのできないダムに対し、メレンデスが右ストレートからパウンドでフィニッシュ。試合後にはトムソンとの王座統一戦を改めてアピールした。

さらに、サイボーグの体重超過により、試合前から物議を醸した女子フェザー級145ポンド契約戦は、解説のパット・ミレティッチも「サイボーグは、今夜は166ポンドはあるだろう」という憤りのコメントを発するなかでのスタート。だが、試合は、赤野の腕十字狙いをパワーで押し切ったサイボーグがパンチ&ヒザで勝利を挙げ、試合後には「計量ミスはもう絶対しない」と語ったが、なんとも後味悪い結末となってしまった。

ちなみに、新生ストライクフォースは、6月6日(土・同)にミズーリ州セントルイスのスコットレード・センターにおいて、はやくも第二弾イベント『LAWLER vs SHIELDS』の開催が決定。元エリートXC世界ミドル級王者ロビー・ローラーと、同じく元エリートXC世界ウェルター級王者ジェイク・シールズが、182ポンド(約82・6?)契約で戦うことになっている。

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<ストライクフォース:Shamrock vs Diaz 全試合結果>

第10試合 179ポンド契約/5分3R
×フランク・シャムロック
(米国)
2R3分57秒
TKO
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ニック・ディアズ○
(米国)
第9試合 ストライクフォース世界ライト級暫定王座決定戦/5分5R
○ギルバート・メレンデス
(米国)
2R2分2秒
TKO
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ホドリゴ・ダム×
(ブラジル)
第8試合 ミドル級/5分3R
○スコット・スミス
(米国)
3R3分24秒
TKO
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ベンジー・ラダック×
(米国)
第7試合 女子フェザー級145ポンド契約/3分3R
○クリス・サイボーグ
(ブラジル)
3R35秒
TKO
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赤野仁美×
(日本)
第6試合 ヘビー級/5分3R
○ブレッド・ロジャース
(米国)
2R30秒
TKO
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アボンゴ・フンフェリー×
(米国)
第5試合 ミドル級/5分3R
○ルーク・ロックホールド
(米国)
1R4分7秒
チョーク
バック・メレディス×
(米国)
第4試合 ミドル級/5分3R
○エリック・ロウゾン
(米国)
1R4分54秒
TKO
ウェイロン・ケンネル×
(米国)
第3試合 ミドル級/5分3R
○ラウル・カスティーリョ
(米国)
1R1分45秒
リアネイキドチョーク
ブランドン・マイケルズ×
(米国)
第2試合 ウェルター級/5分3R
○ジェイムス・テリー
(米国)
3R終了
判定
ザック・ブーシャ×
(米国)
第1試合 バンタム級/3分3R
×ジャレミー・タバレス
(米国)
2R4秒
KO
シンゴ・コハラ○
(米国)