アンリの加入によりライカールト監督がどんなシステムを採用するのかに注目が集まるバルサだが、スコットランドキャンプ2日目となる24日の練習でライカールト監督は11人対11人のミニゲームを始めて行い、これまで通りの4-3-3システムを試した。

 仮想先発メンバーは、トゥーレ・ヤヤがボランチ、その前にはイニエスタとチャビ、この3人で中盤を形成。GKバルデス、DFラインには右からザンブロッタ、テュラム、オレゲール、アビダル。そして、3トップに右からアンリ、エトー、ロナウジーニョとなった。

 もう一方のチームは、GKジョルケラ、DFベレッチ、マルク・バリエンテ、シウビーニョ、中盤にモッタ、マルク・クロサス、デコ、3トップにドス・サントス、エスケーロ、ボージャン、とサブとカンテラで構成された。

 エトー、ロナウジーニョ、アンリが決定的チャンスを作ったものの、試合はスコアレスドローに終わった。このミニゲームの中ではエトーとアンリの間でトップと右サイドでのポジションチェンジが見られた一方、ロナウジーニョは左サイドでプレー。

 デコが仮想先発メンバーから外れたのは驚きではあるが、キャプテンのプジョール、エジミウソン、グジョンセンはケガのため、コパ・アメリカ参加組のメッシ、マルケス、ガビ・ミリートはバカンス中のためこのキャンプには参加していない。この選手達が戻ってくればスタメンのチーム構成も当然変わってくる。

 今年のバルサには激しいポジション争いが待ち構えているし、レギュラーを保障されている選手はごくわずかだと考えられる。そのポジション争いはこれからが本番を迎える。

 従来のシステムでいくのか?エトー、ロナウジーニョ、アンリ、メッシの同時起用があるのか?スタメンの座を勝ち取るのは誰か?このプレシーズンでバルサに注目すべき点はたくさんある。26日にはダンディー・ユナイテッドとの親善試合を行う予定のバルサ。ここでライカールト監督の目指すチームの輪郭が見えて来るかもしれない。

(スペイン通信)