松坂の前半戦にレ軍首脳が、まずまずの合格点―。後半戦開幕となる12日、ボストンの地元紙「ボストン・ヘラルド」紙は電子版で、レッドソックスのルーキー、松坂大輔投手についての長文記事を掲載。レ軍首脳陣は、“優”評価とはいかないまでも、前半戦の松坂に対して、合格点を与えていると報じた。

 レ軍が1億ドルを投じて獲得した大物右腕は、前半戦を終了して、10勝6敗。球宴出場は逃したが、故障なく先発ローテーションを守りきり、チームの東地区独走首位に貢献した。果たして、松坂に1億ドルの価値はあったのか? 

 レ軍のエプスタインGMは、「6年という長期契約に渡ってチームに与える影響を考えて、我々は松坂を獲得したのだから、最初の3ヶ月だけをみて、評価を下すのは馬鹿げている。ただ、彼は基本的には素晴らしいスタートを切ったし、今後更に良くなる可能性が高い」と、現時点での1億ドルの価値については答えず、今後の更なる活躍に期待。「直球は、見るべきものを見せているが、チェンジアップとスライダーは、これから更に良くなっていくだろう」と、同紙のインタビューに答えている。
 ヘンリー・オーナーは、「これまで、見せてもらったものには満足している」と、まずは、前半戦に“合格点”。そして、「これから本調子になっていくだろう」と付け加え、こちらも、今後の伸びしろに期待しているようだ。
 また、ワーナー社長は、「前半戦を見る限り、我々の決断(松坂獲得)は正しかった。私はケチをつけるつもりはない。彼は今のままでも十分素晴らしい投手だが、更に、よくなるだけのものを秘めている」。これらの証言から、レ軍首脳の松坂に対する前半戦の通知表は、“優”とまではいかないまでも、十分、合格点を与えられる“良”とみてよさそうだ。