やる?やらない?問題に揺れる東京五輪ボクシング競技が、IOCより「なんかうまいことやっといて」の条件付きで実施OKいただくの巻。
「なんか、うまいことやっといてくれや」の心!
東京五輪へ向けて大いに喜ばしい報せが飛び込んできました。やるんだかやらないんだかハッキリしないまま、IOCと統括団体の間でバトルがつづいていたボクシング競技に関して、IOCが「ボクシングをやるぞ」と決定したのです。選手、関係者もまずはひと安心。東京五輪での実施、おめでとうございます。
↓山根なきアマボク連盟からも喜びの声が上がりました!
残り1年、これから選手選考の基準などを作ります!
喜ばしい反面、実際には問題はさらに難しい次のステージへと移行した格好。IOCは「やるぞ」とは言ったけれども、「具体的にどういう風にやるか」については「なんか、うまいことやっといてくれや」の精神です。アマチュアボクシングを統括してきた国際ボクシング協会(AIBA)については「不透明な運営」「ひどい財政状況」「会長が犯罪者の疑い」という山根を超える悪のてんこ盛りにより資格停止処分とする見込みで、一体誰がどうやってボクシング競技を運営するのかがよくわからないままの見切り発車となったのです。
IOC側では国際体操連盟会長の渡辺守成氏を座長とする特別作業部会を立ち上げ、実施階級の決定をしつつ来年1〜5月に予選を行なうとのこと。「日本人がトップ」ということで国内団体との連携は取りやすくなりそうですが、逆に言えば「なんか大変やと思うし、日本でうまいことやっといてくれや」を期待した采配とも言えます。体操界がそういう処理に長けているなんてはずもないなかで、IOC理事唯一の日本人である渡辺氏を座長にもってきたということが、「なんか、うまいことやっといてくれ」の心を示す何よりの証なわけですから。
↓特別作業部会の渡辺座長、「話を聞く」ところからスタートする構えです!
「おとといの夜、座長になると聞いた」
「食事をしていたら電話がきた」
「誰だ?と聞いたら、バッハだと」
「これから状況を分析する」
「(判定に)AIを使うのもひとつの手段」
「寝るヒマないでしょうね」
「正直、ボクシングの状況よくわかってない」
「自分の目で見て、耳で聞いて」
「アスリートの声を聴いていきたい」
「できるだけ多くの人の話を聞きたい」
「必要があればプロボクシングの話も聞く」
「世の中全体がイコール(平等)は当たり前」
「私が国際体操連盟の会長になったときは」
「トイレ掃除から始めた」
「選手が一番上なんです」
「そういう哲学でやっていきたい」
スタートラインに立ったというか、スタートラインに向かって靴を手に持って走ってる感じ!
おとといの夜に「誰だ?」「バッハだ」という会話から始まったという特別作業部会。電話がかかってくることへの意識や予感は特にないあたりに、事前の準備・根回しというものは特になく、ギリギリまでAIBAの自浄作用を期待したものの「時間切れ」の状況によって動き出したという部分がクッキリと見えてきます。そのため、これまでの「文脈」というものに対しても、作業部会はフワーッとした認識にならざるを得ない模様。
会見のなかでチクチク聞かれる「男女平等についてはどう思う?」の問い掛けは、現在は男子8・女子5である実施階級数、それにともなう出場人数について「男女平等の観点から同じ数にすべきでは?」という意味での質問です。それに対して渡辺座長は「世の中全体イコールが当たり前」と返答しているのですから、これは即ち「実施階級を再検討し、男女同数にするかも」という意向を示唆したということ。
そして、これも会見のなかでチクチク聞かれる「判定にAIを活用するというのも手」の話は、「そういうのできたらいいですねぇ」というドリームの話ではなく、「AIBAを資格停止にするとアマチュアボクシングを裁ける審判員がいないんですけど、どうやって判定するんですか?」という意味での質問。プロ野球の審判が資格停止になったので草野球から探してくる、みたいなことをこれからしないといけないのだがどうするのだ…という文脈です。
そこに座長は「AIを活用するのも手」とビシッと答えた。すでに座長の念頭には「テコンドーの機械を応用した、パンチが当たったらランプがつく装置」などの具体的イメージがあるのかもしれませんが、残り1年でそれを実現するのは極めて険しい道となります。当たってないパンチで次々にランプがつき、選手は気絶してるのにランプはつかないなどの「あれー?上手く動かないなー?」の未来しか見えません。
「これから話を聞く」「階級変えるかも」「判定にAIを活用するのもひとつの手」と無限に広がっていくドリームを現実に落とし込む作業。座長が掲げる「トップはとりあえずトイレ掃除から始める」という縁の下の力持ち精神。どんどん迫ってくるタイムアップの時。なるほどこれは寝ているヒマはありません。座長は寝ると思いますが、現場は不安もコミで寝られない夜の始まりです!
↓「実際問題、どうしますかね」という話になると顔が曇るボクシング関係者たち!
こんなとき山根がいれば無駄に頼もしかったのに!
↓「チケットは来月以降に」というのは来月から始まるという意味ではなく、今月は絶対ムリという意味です!
選手側も「とにかく殴り倒せば勝ち」くらいの大らかさで臨みましょう!
東京五輪へ向けて大いに喜ばしい報せが飛び込んできました。やるんだかやらないんだかハッキリしないまま、IOCと統括団体の間でバトルがつづいていたボクシング競技に関して、IOCが「ボクシングをやるぞ」と決定したのです。選手、関係者もまずはひと安心。東京五輪での実施、おめでとうございます。
↓山根なきアマボク連盟からも喜びの声が上がりました!
「え!?今から!?」って感じですが、今からやります!
喜ばしい反面、実際には問題はさらに難しい次のステージへと移行した格好。IOCは「やるぞ」とは言ったけれども、「具体的にどういう風にやるか」については「なんか、うまいことやっといてくれや」の精神です。アマチュアボクシングを統括してきた国際ボクシング協会(AIBA)については「不透明な運営」「ひどい財政状況」「会長が犯罪者の疑い」という山根を超える悪のてんこ盛りにより資格停止処分とする見込みで、一体誰がどうやってボクシング競技を運営するのかがよくわからないままの見切り発車となったのです。
IOC側では国際体操連盟会長の渡辺守成氏を座長とする特別作業部会を立ち上げ、実施階級の決定をしつつ来年1〜5月に予選を行なうとのこと。「日本人がトップ」ということで国内団体との連携は取りやすくなりそうですが、逆に言えば「なんか大変やと思うし、日本でうまいことやっといてくれや」を期待した采配とも言えます。体操界がそういう処理に長けているなんてはずもないなかで、IOC理事唯一の日本人である渡辺氏を座長にもってきたということが、「なんか、うまいことやっといてくれ」の心を示す何よりの証なわけですから。
↓特別作業部会の渡辺座長、「話を聞く」ところからスタートする構えです!
「おとといの夜、座長になると聞いた」
「食事をしていたら電話がきた」
「誰だ?と聞いたら、バッハだと」
「これから状況を分析する」
「(判定に)AIを使うのもひとつの手段」
「寝るヒマないでしょうね」
「正直、ボクシングの状況よくわかってない」
「自分の目で見て、耳で聞いて」
「アスリートの声を聴いていきたい」
「できるだけ多くの人の話を聞きたい」
「必要があればプロボクシングの話も聞く」
「世の中全体がイコール(平等)は当たり前」
「私が国際体操連盟の会長になったときは」
「トイレ掃除から始めた」
「選手が一番上なんです」
「そういう哲学でやっていきたい」
スタートラインに立ったというか、スタートラインに向かって靴を手に持って走ってる感じ!
おとといの夜に急に言われたらこうなりますわな!
おとといの夜に「誰だ?」「バッハだ」という会話から始まったという特別作業部会。電話がかかってくることへの意識や予感は特にないあたりに、事前の準備・根回しというものは特になく、ギリギリまでAIBAの自浄作用を期待したものの「時間切れ」の状況によって動き出したという部分がクッキリと見えてきます。そのため、これまでの「文脈」というものに対しても、作業部会はフワーッとした認識にならざるを得ない模様。
会見のなかでチクチク聞かれる「男女平等についてはどう思う?」の問い掛けは、現在は男子8・女子5である実施階級数、それにともなう出場人数について「男女平等の観点から同じ数にすべきでは?」という意味での質問です。それに対して渡辺座長は「世の中全体イコールが当たり前」と返答しているのですから、これは即ち「実施階級を再検討し、男女同数にするかも」という意向を示唆したということ。
IOC側からは実施階級・出場枠の変更はないという話もありますが、座長は「イコールが当たり前」と言っている。これを「座長の強いリーダーシップ」と見るか、「やべぇ…文脈をわかってないまま座長がきちゃった…」と見るかは難しいところですが、とにかくイチから全部を決めていくという座長の意気込みは感じます。
そして、これも会見のなかでチクチク聞かれる「判定にAIを活用するというのも手」の話は、「そういうのできたらいいですねぇ」というドリームの話ではなく、「AIBAを資格停止にするとアマチュアボクシングを裁ける審判員がいないんですけど、どうやって判定するんですか?」という意味での質問。プロ野球の審判が資格停止になったので草野球から探してくる、みたいなことをこれからしないといけないのだがどうするのだ…という文脈です。
そこに座長は「AIを活用するのも手」とビシッと答えた。すでに座長の念頭には「テコンドーの機械を応用した、パンチが当たったらランプがつく装置」などの具体的イメージがあるのかもしれませんが、残り1年でそれを実現するのは極めて険しい道となります。当たってないパンチで次々にランプがつき、選手は気絶してるのにランプはつかないなどの「あれー?上手く動かないなー?」の未来しか見えません。
「これから話を聞く」「階級変えるかも」「判定にAIを活用するのもひとつの手」と無限に広がっていくドリームを現実に落とし込む作業。座長が掲げる「トップはとりあえずトイレ掃除から始める」という縁の下の力持ち精神。どんどん迫ってくるタイムアップの時。なるほどこれは寝ているヒマはありません。座長は寝ると思いますが、現場は不安もコミで寝られない夜の始まりです!
↓「実際問題、どうしますかね」という話になると顔が曇るボクシング関係者たち!
ボクシング東京五輪決定 どうなる全競技で唯一未定のチケット販売 実施階級も未定 https://t.co/lIZlYOL9ai
- スポニチ記者ツイート スポーツ (@sponichisports) 2019年5月23日
こんなとき山根がいれば無駄に頼もしかったのに!
山根なら「日本の審判が裁きますよ」「平等で、世界一優秀ですよ」「何の心配もない!」くらい言ってくれたのに!
↓「チケットは来月以降に」というのは来月から始まるという意味ではなく、今月は絶対ムリという意味です!
【スポーツ】東京五輪ボクシング存続方針 チケット販売は来月以降https://t.co/mXiO8csqRD
- 東京新聞(TOKYO Web) (@tokyo_shimbun) 2019年5月23日
話を聞いて、階級を決めるだけでも1ヶ月くらいかかりそう!
「男女平等」をやり始めたら1年くらい揉めそう!
ある意味で、東京五輪でもっとも入手が困難なプラチナチケットになってきました!
選手側も「とにかく殴り倒せば勝ち」くらいの大らかさで臨みましょう!
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