実際のプレイ画面

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おやつカンパニー(三重県津市)が販売するスナック菓子「ベビースターラーメン」。その公式サイト上に登場したゲームが「難しすぎる!」とツイッター上で話題になっている。

ベビースターラーメンのマスコットキャラクター「ホシオくん」が落としたベビースターの麺を探すゲームだが、落としたのはまさかのあの場所だった。

記者も挑戦...まったく歯が立たない!

話題になったゲームは「ベビースターをさがせ!!」。ホシオくんが落としたベビースターの麺を探すのだが、落としてしまったのは広げられた麺の山の中。色と太さがほぼ同じ麺の中から形だけを頼りに麺を探す――。とても見つかりそうにないゲームだ。

筆者も実際にやってみた。指定された麺は持ち手の大きいステッキに似た形の麺だ。シンプルゆえに探しやすいと思ったが、全く歯が立たない。結局2分経ちタイムアップ。答え合わせがないのでどこにあるのかもわからずじまいだ。

何かコツはないのか。よく見ると右下でホシオくんがカーソルの位置が目標物に近いのか否か、ヒントを送ってくれている。これをヒントに進めて21秒でようやくクリアした。

その後も挑戦したが、ヒントをもらっても全く歯が立たないときもあり、難易度はいずれにしても高いままだ。

かなりの集中力を必要とする突飛なアイデアのゲームだが、何故このようなゲームになったのか。

J-CASTニュース編集部は2018年10月15日、おやつカンパニーマーケティング本部WEB担当者に対して取材を行った。

実際の製造工程にヒント

まず、誕生の経緯について聞いた。担当者によると、今回のゲームはベビースターの麺がプリントされたジグソーパズルが当たるWEBキャンペーンの一環としてスタートした。4月1日、「大量のベビースターの麺の中から一つの麺をさがすという試験」を盛り込んだベビースターマイスター制度導入というエイプリルフールネタとして仕込まれ、その後、ジグソーパズルのキャンペーンとして展開された。

4月から始まり、ジグソーパズルのキャンペーンは既に6月末に終了。そのため、ツイッターで話題になったことについては、

「かなりの時間が経過したにも関わらず、多くの方がチャレンジしていただいているようで、嬉しい限りです」

とコメントしている。

大量の麺から1つの麺を探すアイデアについては、ベビースターラーメンの製造工程にある大量のベビースターを検品する流れがきっかけのようで、

「作業者はその中から、揚げムラのある麺を探し出し、取り出しているのですが、これには熟練の目が必要となります。 この作業をゲーム感覚で、ベビースターファンの方にも体験いただくことで、よりベビースターへの愛着が高まるのではないか」

との考えで開発に至ったとのこと。

しかし、キャンペーン企画とはいえ難易度か高すぎないか。企画段階で反対などは起きなかったのか。

「鍛えられてくると、麺が光って見える」

「反対意見はありませんでしたが、難しすぎるとの意見は多くありました。 未だにクリアできない従業員も多数います」

やはり難易度に言及はされたようだ。取材に対応してくれた担当者も、

「開発当初のテスト段階から全く見つけ出すことができず、何度もギブアップしましたので、大変難しいと思います」

とコメント。8月にようやく麺を見つけ出すことができ、以降は何度かクリアできているという。

しかし、難易度についてはこうも話した。

「1秒以内に探し出す、かなりの強者も多数いらっしゃるようですが、 やはりクリアできないとの意見もあるようで、難易度としてもちょうどいいバランスのとれたゲームコンテンツに仕上がったと思っています」

最後に、コンテンツにある「ホシオくんのヒント」以外で何かコツがないかを聞いた。あくまで個人の感想だとしたうえで、

「コツですか・・・たくさんの麺の画面を注意深くじーっと見て探し出していただく他ありませんね。 目が鍛えられてくると、なんとなくその麺だけが、ぼわっと光って見えてくるように思います」

(J-CASTニュース編集部 大山雄也)