画面割れiPhone、応急処置フィルムで次モデルまで乗り切れるか
iPhoneが誕生し10年もの月日が経つというのに、相変わらず落としまくって画面を割りまくっている親愛なる日本人のみなさんコンニチハ。画面が割れたら修理するしかありませんよね、買い直すか機種変する以外には。余談ですが、「スマホの画面を割れたまま放置する人は人間関係がこじれても修復に努めない傾向にある」説をアックン・オッペンハイマーは唱えています。
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とはいえタイミング的に「いま直すとなると、ぐぬぬぬぬ」的状況(例:新型発表が近そう、割賦が終わりそう、保証の交換回数を使い切ったorこの程度の割れで消費しなくない、とにかく金がない、面倒くさい等)にある方も多いことでしょう、そうでなければこう毎日通勤電車で画面が割れたiPhoneを目撃するはずがありません。そんな国民的病ともいえる状況に目ざとく商機を見出したのか「日本人の指が危ない!」と立ち上がったのかどちらかわかりませんが、トリニティが展開するSimplismブランドの画面プロテクターに「応急処置フィルム」なる商品が追加されました。少し前に「スマホ絆創膏」が話題になりましたが汎用的なアチラに対し、コチラはiPhone専用品。SEなど4インチ用、8など4.7インチ用、8 Plusなど5.5インチ用、そしてX用が用意されています(価格はAmazonをご参照ください)。商品説明に「そのまま使うしかない方のための保護フィルム」とあるのがちょっと切ない。

アテクシは略称スマホの名付け親として常に気をつけているので、画面を割ったことはおろか落としたことすらないのですが、同僚の中から割れたiPhoneを使っている人を見つけるのに1分9秒とかかりませんでした。ご紹介します、コチラの女性です。

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M野さん(仮名)のスマホは、使用2年未満のiPhone 7 Plus(ブラック)。このような哀れな姿になってしまった理由は小さなお子さんによる不可抗力で、怒ってみても仕方ない、保証もないため「気にしない」という心理的解決を図られた模様。そうか、その手もありました。


▲フレームの端まで全体に渡りデーハーに逝っちゃっておられます。このような割れ方を業界用語で「手相割れ」と呼びそうな気がしてなりません。

貼ってみます


▲▼5.5インチ用(ブラックフレーム)フィルム。


▲応急処置用だからといって、テキトーな品質というわけではなく、ほかのSimplismシリーズ同様、高級感あるつくり。貼り付けガイドも付属します。

▲付属のガイドをLightning端子に装着し、上部スピーカーをフィルムの抜きに合わせて置くように貼り付けます。


▲続いて気泡を追い出します。深い傷の部分に気泡が溜まりやすいですが、通常のフィルムと異なり応急処置フィルムは粘着層(ノリ)であるシリコンがだいぶ厚めにできています。傷口にシリコンが入り込むため目立たなくなるのですね。鍵などが擦れ、細かい線傷が無数にできてしまっているようなiPhoneにも役立つでしょう。気泡をすべて追い出したら、表面の薄いフィルムを剥がし終了〜。

応急処置の結果


▲たまたま今回はフィルム貼りのプロが貼りましたが、ガイドもありますし誰でも綺麗に貼れると思います(画面が割れたiPhoneに綺麗に貼るモチベーションが湧くか疑問ではありますが...)。

M野さんのiPhoneは深い線傷が広範囲に及んでいるため、厚めのシリコン層でも誤魔化しきれませんでしたが、角度によってはだいぶマシに見えるようになりました。心にまで傷を負わなかったのは、せめてもの救い。


▲ご覧のように角度を変えると、とくに画面中央寄りの傷は、ほぼ見えなくなる瞬間があります(写真が動かない場合はブラウザーを変えてみてくださいね)。


▲フレーム部分の傷はフィルムの着色部分がいい感じに隠してくれます。包容力の高いケースと併用すれば、かなり誤魔化せそう。

いかがでしょうか


▲傷による表面の凹凸が目立たなくなったうえフィルムの手触りがサラサラなので、操作は割れたままの状態よりかなり快適に。お子さんや指への心配も減ることでしょう。


▲画面をオンにすると輝度の影響で、さらに傷は目立たなくなります。それ以上にメールの未読数に目が行き傷のことを忘れさせてくれます。


▲「これなら次の機種変まで傷を気にせず、安心して使っていけそう」と、笑顔が戻ったM野さんでした。

ポイントは「シリコン層が厚い」こと。フツーのガラスやフィルムは傷のところには貼り付きませんからね。というわけで、そのまま使うしかない人、お貼り遊ばせ、乗り越えてくだされ。