『ケトルVOL.42』(長澤まさみ特集号、太田出版)

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2012年に映画『桐島、部活やめるってよ』で俳優デビューし、同作品にて新人賞を獲得。その後、数多くの映画やドラマに出演してきた東出昌大が、現在放送中の『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)で、“月9”に初出演している。月9といえば、俳優なら誰もが憧れる1つのブランドだが、気負いはないのだろうか? 2018年4月14日発売の『ケトルvol.42』で、東出はこう語っている。

「あまり余計なことは考えないように努めています。もちろん、これまで数々の名作を生んできた枠ですし、素晴らしい俳優の方々が名を連ねてきた枠でもあるので、それに出演できるのは、とても光栄に思います。ただ、月9という、ある種のドラマブランドに自分が参加できる高揚感というか、『自分もついに、ここまで来たぞ』みたいな達成感は、正直、一切ないですね」

こう聞くと不遜な印象も受けてしまうが、これは“高揚感に浸っている場合ではない”という意味のようで、「とにかく精一杯に演じることしかありませんから」と語る東出。「どんな仕事も、毎回気負いますし、毎回プレッシャーを感じます」「自信満々で家を出たことなんて、おそらく一度もない」という彼だが、充実の毎日を過ごしているのは間違いないようだ。

「俳優になって6年ですが、まだまだ迷ってばかりです。ただ、人が好きなので、素晴らしい人たちに囲まれながら、ひとつの作品をつくっていく喜びは、何物にも代えがたい。尊敬できるプロの間近で仕事ができるので、その点はこの職業を選んでよかったなと思っています」

迷いながらも確実に成長を続ける東出はまだ30歳。身長189cmというビッグな彼が,日本を代表するスケールの大きな俳優になるのは、そう遠い未来ではなさそうだ。

◆ケトル VOL.42(2018年4月14日発売)